禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

日本一の芋煮会フェスティバル

山形の河原で年に一度、9月の第一日曜日に開催されている『日本一の芋煮会フェスティバル』。何故か毎年この日は二日酔い…昨年も一昨年もそうだったが、とにかく近所なので何となくもったいなくて食欲もないのに人ゴミをかきわけてついつい行ってしまう。今年もあいかわらず混雑していた。

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会場遠景…アドバルーンの多さが気合いを感じさせる。

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大鍋から芋煮をすくいだすシャベルカーは毎年新車が使われるそうだ。可動部分には機械油でなくサラダ油が使用されているらしい…ちなみに大鍋は普段はこの河原近くに展示?設置?されている。

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協賛金300円を払って渡された食券を持ち、列に並んで芋煮を受け取る。ドンブリによって中身にかなり差があるし、最初の方は具がしっかりしているが最後の方になると里芋がドロドロになってたりする。

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今年は給仕係がコック帽をかぶった白衣の女子アルバイトになっていた。去年までは割烹着姿のおばちゃん達だったのに…ずいぶん思い切って発想を変えたものだ。青や緑のTシャツオヤジ達は関係者、無駄にフラフラしてて実に邪魔だった。喫煙所じゃないとこで堂々とタバコを吸い、そこらに灰を捨ててる関係者には閉口した。

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もう最後の方だったので汁ばかり…具は里芋・長ネギ・牛肉・コンニャク。火力が強いので里芋が柔らかく煮え、味付けも思いのほか整ってるのでなかなかおいしい…が、これで300円は安いとは思えない。つい数年前までは200円で、後半はおかわり自由だったりしたのだが最近はそこらへんがきびしくなってしまい、空いたドンブリを持って行っても怒られるが関の山だ。ラッシャー板前に似てる人がいるな…と思ったら本人だった。テレビの収録がらみだったらしいが、カメラのないとこでも普通に働き愛想を振りまいていた。

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会場のアチコチでは、フランクフルトだの牛串だの鮎塩焼きだのの屋台が出ている。生ビールもあったが、なにしろ二日酔いなのでウプって…ウプって…

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こういう場所には、きまって誰だかわからないキャラクターの着ぐるみが歩いている。暑かろうに…

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ちびっ子たちは河原で水遊び…全裸ではじけるワイルドな露出野郎もかなりいる。

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ステージでは素人だかプロだかわからんミュージシャンが歌い「みんな~芋煮はもう食べましたか~?」なんてどうでもいいことを元気いっぱい聞いていた。会場近くには臨時バスが多く止まり、それに乗ろうという人の列がズラーーーーッと!こういう時だけ「ボクなんか歩いて帰れるんだかんね」と小さな優越感にひたる事ができる。
 
というわけで(おそらく)日本一早い芋煮会レポでした!
 

浮腫

現在の住まいに越したばかりの頃、よく我が家で飲み会があった時に、やせてた時の自分の写真を皆に見せて笑いをとっていた事があった。それら昔の写真の中で特にウケがいい物を選りすぐってひとつの小さなアルバムにまとめておいたのだが、そんな写真一回見せてしまえば次はもうウケない一発芸的なシロモノだったので、そのうちどっかに放ったまま行方知れずになってしまった。去年の冬、飲み屋でそのアルバムの話をしたら友達が「見てみたい!」と言うので「じゃあ、来週にでも持ってくるよ」なんて言って、帰宅後カミサンと探したのだが見つからない…家じゅう探しても無いのであきらめてたのだが、今さっき会社のロッカーの奥から発掘された!これを見るのは3年ぶりってとこだが、久々に見てもやはりショッキング!たった10年の歳月で人はこうも浮腫(むく)むものなのだろうか?この頃のボクがボクだとすると、今のボクは水死体?この余分な…ふやけた部分を取り除くと、また元に戻るの?ねえ、戻る?ねえ?ねえ?

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対比しやすいように現在の画像も貼っておこう。

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10年で25kgという肥満街道をまっすぐ駆け上がってきたボクから、これから30代に突入しようという方々に言える事といえば「みんなも早くこっちの世界へおいでよ!」くらいである。デブはいいよ~なんたってメシがうまい!やせてた頃なんて米の甘さなんてわかんなかったけど、いまは実においしい!何て言うの?ちがいのわかるデブになれたって感じ?「感じ?」って聞かれても知ったこっちゃないだろうけどさ…ちなみに下の画像は18年前、左端がボクだ。GN'SのスラッシュやジェイクEリー、GAT'S IN BOOTSに憧れグリグリのパーマをかけギターを弾いてたが、中身は今と変わらず酒好きで偏屈な妄想野郎である。ただ、この頃は腹の突き出た中年男性の事を「自己管理のできないブタ野郎め」と軽蔑していた…

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出来る事なら10年前の自分に忠告してやりたい「そのままの生活を続けてると、40歳前には80kgオーバーになるぞ!」と
 

問題解決

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テレビが毎晩9時で終わるようになれば、少子化の問題は解決すると思う。ナイターが終わったたら、その日のテレビは終了ってことでどうだろう?

中高生のアルバイトを学校が認めるようになれば非行少年少女が減ると思う。子供達が成績の良し悪しでしか評価されない世の中がどんな未来を造りだしてしまうのか、そろそろみんな気づいてるんじゃなかろうか?勉強の出来ない子はアルバイトを通して社会と接し、そこでもっと多様な評価を受ける事によって自分を知るきっかけができるはず。特に女生徒の援助交際は減る気がする。つまりアレだ、お金が欲しいってだけじゃなくて、子供だって社会に参加したいし、評価されたいし、何らかの形で自分の存在を認めてもらいたいと願っているのだから。

自信たっぷりに色んな事がわかってるフリをしてるが、自分が何故やせられないかについては解読できる兆しが見えぬまま…実に不可解、大きな謎である。

飲酒履歴

先週末はカミサンがお疲れ気味だったので久々に2人きりで飲みに出た。テンション低めなカミサンに「ツブ刺し食うか?バチマグロ食うか?」と気を使ったのだが「あまりお腹すいてないからいらない」と言いながら馬刺しを注文してた。ビールを飲み干し焼酎の水割りをすすってると、酔いが回りフワフワしてくるボクと反比例してカミサンはどんどん元気になっていった。

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結局その後、焼酎に飽きたカミサンは「ポン酒いっちゃおうかなポン酒、ね、どう?どう?」「や、オレはいいよ…」「しょうがねえな、ひとりで飲むか」と言って熱燗を飲んでいた。サチカさんが沖縄で手に入れ「禿生さんの肝臓にぜひ!」と送ってきてくれた実に効きそうなパッケージのサプリ(?)があったので、ベロベロになったらアレを試してみよう…なんて思ってたのだが、ベロベロになる前にヘロヘロになってしまった。

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カウンター奥のテレビで24時間TVの、大衆を泣かせる為だけに制作されてる難病ドラマを見るともなしに見ていたのだが、クライマックスのジャニーズ亀梨がヨボヨボになったとこでチャンネルを変えられてしまいガックリ…戻してくれと言うほどアレでもないからいいんだけどさ…いいんだけどさ…

こんな感じで早めに酔いが回った時は、次の日に残ったりしないのだけが嬉しい。というわけで日曜日、目を覚ますと実に快調!一日のんびりとすごし、夕飯の後にDVDなど見つつビールを飲んでみたら昼間に汗をかいたおかげかスルスル入る!うまいうまいと500mlの缶をどんどん空け、午前1時近くになりさすがに明日が怖くなったので(何故ここでやめなかったのだろう?)ウイスキー水割りをチビチビ、トマトジュースにウオッカをたらしてチビチビ…

もう、オチはわかってるかと思いますが…週始めである月曜日の朝から二日酔いで、酒臭いため息をつきながら出社…泣きたかった(サチカさんからもらったサプリの事を思い出したのは会社についてからだった。
 

オレとオマエと変動重力源

『新世紀エヴァンゲリオン』がパチンコ台になり注目され、10年前とはちがう層のファンが増えて話題になっているが、そのエヴァの監督である庵野秀明が1988年に初監督したアニメ作品が『トップをねらえ!』である。当時流行っていたハリウッド映画『トップガン』のアクション要素と、往年の少女漫画『エースをねらえ!』のスポコン要素をミックスさせたストーリーをベースにして、アニメファン好みの美少女とロボットを配置させた作風はマニア受けし、OVA(オリジナルビデオアニメーション)としてそれなりの成功を納めたが、TV放送のないビデオ作品はマニアックなファン以外には届くことはなく、この時点ではあくまで「オタクのみぞ知る名作」の中の1本に過ぎなかった。しかしこの後、庵野秀明は『ふしぎの海のナディア』そしてエヴァと次々作品をヒットさせ、その度にトップは新規ファンに注目され、LDセット、DVD-BOXと形を変えて再販されては人気を高めていった。そして2004年、「まだまだトップは金になる」と踏んだのであろうGAINAXの算段の下、エヴァの助監督を経て『フリクリ』の監督で評価を得た鶴巻和哉を庵野に変わる監督として迎え、『トップをねらえ2!』は始まった。

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そして2年の月日が流れた2006年夏、全6巻に渡り発売された『トップをねらえ2!』は完結した。数カ月ごとにポツリポツリと発売され、その都度ハラハラドキドキしながら見続けたが、まあ…とにかく終ってしまったのだ。前作をリアルタイムで見ており、大きな思い入れをもっていたボクとしては、全く雰囲気を変えた世界観やキャラクターがどこで前作とリンクするのか?それとも全く違う世界の話として終わるのか?何よりそれが気になり続けた2年間だったのだが、最後の最後で、ああ…もう「ありがとうございました」っていうか「それやられたらもう負けです」みたいなシーンを見る事ができたので、涙しながら成仏することができました。

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しかし、不満がないわけではない…細かいそれらをチマチマ拾い集めてグチるのもアレなんでザックリ言わせていただくと、前作は公のために個である己を殺し戦火から国(人類)を守る“特攻隊”の話だったのだが、今回は「人類のため」とセリフには出てきても、実際戦っている主人公達と人類(=一般市民)との接点はあまりに薄く、守るべきものや、戦う意味がどんどん己の内へ内へと入っていってしまい、見る者が物語に感情移入してくるのを避けるようにして逃げて行ってしまったような印象を受けた。エヴァ以降に見受けられる、外敵よりも自身のトラウマとの戦いを重視する雰囲気や、それでも好きだったフリクリを見てるだけにこうなるのはわかってはいたが、これではトップじゃなくても…あ、いや、だからこそトップに繋がるってのがいいのか…いやしかし、うむむ

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トップ2で良かったなあ…と強く心に残ったのは、音楽の使い方。やはり、宇宙を舞台にしたSF作品にはオーケストラがよく似合うし、劇場版『銀河鉄道999』を彷佛とさせる情緒的な旋律はドラマをグッと盛り上げてくれていた。6話を通して、いくつかの印象的なメロディーがアレンジを変えて流れてくれるのも、芸が細かくて嬉しい。戦闘シーンだからといって激しい曲を流さず、わざと優雅な曲を聞かせたり、OPやEDも各話ごとに扱いが変わったりと(5話のEDはどうかと思うが)、多くのアイディアが注ぎ込まれ、これによって作品に良いテンポができあがっていたように思った。ラストシーンの曲の繋ぎも美しい!「10年後」というテロップの後、ラルクのシルエットのバックにちょっと不穏なシーンで流れるメロディを使い「ん?」と思わせておいて、宇宙港のチコのカットからカメラがラルクに戻ると、前作のラストシーンのメロディーが不意を突いて聞こえてきて…って、多くの人はこれで涙がドッと溢れちゃうっていう(もちろんボクも泣きましたけど)、アレにはやられたなあ

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そこまで色々「おいおい…」って気持ちがありながら、最後に号泣してしまうってのはボクが思うに、10年以上前に自分が好きだった作品がこうしてリスペクトされるのって、やっぱ嬉しいし感動するんだよね。だから(前作と新作との係わりが)どうなるかわからん…ていう内心のドキドキがありつつも「普通に新作アニメとして楽しいんじゃない?」なんて平気な顏して2年間を経てきて、最後の最後でないがしろにされてなかったって事を知って涙がゴーーーッって、だからアレは嬉し泣きだと思いますよ。「ありがとう!」っていうさ、自分の好きだった作品には、それを見ていた時の自分が投影されてるから「それを認めてくれてありがとう!」で、涙が…まあ、そこらへんのアレは人それぞれなんでしょうけど、ボクはそういうふうに思いました。

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というわけで、今後はまず9月発売のサウンドトラックはもちろん買いですわな。そんで、10月公開の映画が当初は秋葉原1館のみだってんで諦めてたんですけど、新潟でもやるみたいなんで行かねばならないかな…という、や、これはカミサン次第だな。この日記を見てトップに興味をもたれた方は是非、レンタル屋のアニメコーナーで手にとっていただくなり、バンダイチャンネルで配信(有料だったり無料だったり)されてたり、You TubeにもUPされたり削除されたり見え隠れしているので各自調査の上ご検討くださいませませ。

 ☆ トップをねらえ2!公式サイト
 ☆ トップをねらえ2!劇場版(10月公開)
 ☆ トップをねらえ!&トップをねらえ2!配信中(バンダイチャンネル)

 
 
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