酒場などで耳にする他愛もないジョークで「リズム感のない黒人」「歌が下手な黒人」なんて話があるじゃないですか?「不器用な日本人」や、それこそ「日本語が下手な日本人」だっているのだから、リズム感がなく歌が下手、もしくは運動神経のない黒人がいても不思議はないのだが、何となくそれらを特技にしているイメージが強いので実際目の当たりにすると、可愛いらしいというか何というか…思わず微笑ましい気持ちになってしまう。80年代、映画『ロッキー3』の敵役や『特攻野郎Aチーム』のバラカス軍曹(通称コング)役で人気を博したMr.Tと言えば、わかる人には「うんうん」てな懐かしいキャラクターだろうが、彼がレコードを出していたのを知る人は少ないだろう…や、ボクも知りませんでしたが。YouTubeでふと目につき、軽い気持ちでクリックしてみてビックリ!こ、この黒人離れしたラップはいったい?この節回しは…いや、しかしどこかで聞いたことがあるぞ…これはもしや…吉幾三?
Mr.T / Treat your mother right
http://www.youtube.com/watch?v=XgS0DefPXhY&mode=related&search=
Mr.Tの歌もさることながら、グダグダな演奏を始めとしてコーラスの女性達の衣装がバラバラだったり、振り付けが怪しかったりとツッコミ所満載なのが何とも嬉しい。まあ、洋モノHIPHOPといえばビースティーや全盛期のウィル・スミスあたりで止まってしまってて「何?HIPHOPって、ダジャレ満載の歌詞かっこつけて歌っちゃってさ」と無理解甚だしいボクなので、正直言ってMr.Tくらいの方がホッとできたりするのです。