禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2007年08月

Rich!

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夏限定のガリガリ君リッチ(チョコチョコ味)。何が「リッチ」かというと、通常版のガリガリ君より40円高い1本100円なのである!去年5月に「ガリガリ君の大人バージョン“ガリガリさん”」の発売を吹いてた自分しては、ちょっとずつ妄想に現実が近づいてるようで嬉しい。

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40円の差はあるの?通常版よりおいしいの?と問われれば、自信をもってうなずける。通常のガリガリ君は、外枠をシャーベットの壁で囲み、内側は荒い氷の粒が入っている。リッチも基本的に構成は同じなのだが、内側に荒い粒と共になめらかでクリーミーなシャーベットが入っているのだ!なので、ガブリと食らいつくと、ひと口で3種類の食感を楽しめる!しかも味は全部チョコってとこがいい!食感がバラバラ、味もバラバラじゃ何がなんだかわかんなくなってしまうが、すべてチョコ味だからこそバラエティな歯応えを集中して楽しむことができるのだ。

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セブンイレブンのパンコーナーに最近並んでる「きなこもちもち(105円」。ポンデリングなどに通ずるモチモチとした弾力ある食感と、流行りのきなこを絡ませたという実にあざとい商品だが、これがまあ当たり前においしい。甘さ控えめなとこも、ポイポイと口に放り込んでしまうのを助長している。ナイススティック1本500kcalなどと何気にカロリー高めなパン類だが、こちらは1袋8粒入って260kcalとデブが自分に対して言い訳しやすく隅々まで気配りが行き届いているとこも…実にあざとい!

829

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朝のラジオで「今日、8月29日は焼肉の日です!」と言っていたので、牛角あたりで何かセールでもやってるんじゃなかろうか?と思い、妻と共に行ってみたが、普通に普通の何でもない営業日だった。829(ヤキニク)の日どころか、29(ニク)の日ですらないとは…

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大きなテーブルを小さなパテーションで仕切った2人席。我々とほぼ同時に入店し向かいの席に座った2人の若者は、アニメオタクの大学生だった。「焼肉なんてひさしぶりですよハアハア」「たまにはいいモン食べませんとなフヒヒヒ」と言って食べ始めた彼等は、我々が席を立つまでの1時間半ばかりの間ズーーーーーーッとアニメの話(だけを)をしていた。「○○さんのフィギュアが発売されるんですよ!それも3バージョン同時に!私にどうせよと!またamazonに注文せんとなりませんよ!」「全部いきますか?」「ここで逃げたら負けですから!」「やりますなあグフグフ」「まんまと踊らされてますわ…フヒヒヒ」

まるで「シチュエーションコントか?」と思うほど典型的にオタクな会話の応酬に、妻と2人吹き出すのを堪えながら食べた焼肉の味はほとんど覚えていない

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東京にいた時は、休みの日に秋葉原や中野ブロードウェイを徘徊するのが好きだったので、こういう会話は割と身近なものだった。が、山形に来てからは電車通勤じゃなくなったのもあり、じっくりと聞いたのは久々…一般の人が感じるであろう“オタクに対する違和感”がちょっとわかった気がする。話してる内容がアニメのことばかりという以前に、会話が妙に芸がかってるというか、セリフっぽいのだ。「な、なに~~っ」「あ、ありえん!ありえんことですぞ~それはっ」など、驚きや戸惑いを表現する時ワザとらしく第一声をどもらせるのはオタク特有ではないだろうか?他に、うなずきながら「ふむふむ」手招きしながら「ちょいちょい」などと擬音を発するのも一般人には馴染み薄い行動だと思う。まあ、あの2人も日記にマイアニメやアニメディアの創刊号の画像を載せてニンマリしてるオヤジに“オタクに対する違和感”とか言われたくないだろうけどな

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腹は膨れたが飲み足りなかったので、家で飲み直す。妻が「ラム酒はこうして飲むとうまいのだ」と、言われるままに砂糖をかけたカットレモンを口に含んでジャリジャリと咀嚼…そこにショットグラスのラムをグビリ!強いアルコールが、ガヒーンと抜けてくインパクトが強烈だが、砂糖の甘味とレモンの酸味がスッキリと口の中を洗い流してくれて妙にサッパリ…2杯も続けると、思いのほか高い場所まで連れていってくれる。だが、いい気になってグビリグビリやっちゃうと…今日のような酷い二日酔いに見舞われるってワケだ…うん、スッゴクつらいや

甲殻綱等脚目節足動物

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深海にオオグソクムシというダンゴムシの親分のような生き物がいる。玉置さんの書いたこの記事には動画もあるので、見たらきっと「はいはい、アレね」と思うかもしれないし思わないかもしれないし思うかなあと思いつつ実際見てみたら思ったのとちがったなって思うかもしれない(どうでもいいかもしれない)。おもしれ~なコイツとニヤけながら色々と調べていたのだが、その流れで知ったダンゴムシの生態が「え?」とビックリすることが多くてビックリした(つまりビックリが多かった事に関してさらにビックリしたのである)。オオグソクムシのように深海で暮らす生物が謎多き存在であることは実に納得いくのだが、ダンゴムシのようなそこらじゅうに転がり「ああ、彼とは子供の時はよく遊んだよ」みたいなヤツがこんなにミステリアスだったとは!以下列挙

 ・昆虫ではない
 ・エビ・カニの仲間である甲殻類
 ・エラ呼吸
 ・でも泳げない
 ・腐った植物しか食べられない
 ・江戸時代以前にダンゴムシに関する記録はない
 ・前後半分づつ脱皮する
 ・記憶が20秒しか残らない

エラ呼吸なんだってよ!「地上でエラ呼吸?」と思うかもしれないが、ダンゴムシの呼吸器官にはエラの手前に湿った部分があり、そこを介して酸素を取り入れてるという…どんだけまだるっこしいのかと!んで、当然「だったら水の中でも活動できるんだ?」と思うとこだが、無理なんですって…溺れ死ぬって…何それ!何のためのエラ呼吸?腐ったものしか食べれないというキャラ設定(設定?)に神の無情を感じ、20秒しか記憶がないという「私の頭の中のケシゴム」どころか、書くノート自体が無いに等しい!みたいな事実には思わず涙…江戸時代以前に記録がないということは、江戸~明治の間に外国からやってきて日本中にアレしたって事らしいですよ…うん、ビックリ!

26years ago



はじめて山形市の花火大会を観た。ボクが引っ越してくる直前まで、花火大会の会場はウチのアパートのすぐ近くだったのだが、翌年から西の方に変更してしまったので行きそびれていたのだった。んが、去年引っ越した義親の家が「2階の窓から花火超近くに見えるよ!」というので、今年はお邪魔してビール片手にど迫力の花火を満喫してきた。場所が場所だけに通行証だの何だのが必要な為、数カ月前に「今年はうちの実家でみんなで花火見ようぜ!」などと声をかけておきながら、お誘いできなかったポチあにきやハルカちゃんにお詫び申し上げます。この埋め合わせは、馬見ヶ崎川の河原で…花火…ね…



先週金曜日、妻に劇場版ガンダム3本を連続で見せた。定番の「親父にもぶたれたことないのに」や「行きま~す」「坊やだからさ」「悲しいけどこれ戦争なのよね」等は、やはり初見の人にもインパクトがあるらしく(ネットで見かけたのかもしれないが)、ずいぶん心に残っていたようだった。最終的に、思ったより面白かったとの感想。アムロのウジウジっぷりには辟易していたようだったが…

土曜日は山形駅近くのアニメイトへ行き、やおい系ホモ同人誌を勧め(「250円だったら買ってもいいと思ったが、2500円だった」とのこと)、日曜日は宇宙戦艦ヤマト劇場版を見せた。ガンダムは久々に見たボクも「うんうん、やはりおもしろいな」と安心できるものだったが、ヤマトは「いったい、あの頃は何がおもしろくて見てたんだろう?」と思うほどにグダグダ…まあ、劇場版自体がTVシリーズ全26話を再構成したものなので、ツギハギでどうしようもないものなのだが、それにしても古代進、森雪、沖田艦長、誰の気持ちも伝わってこないまま物語だけがどんどん進むという恐ろしいドラマだった…当然、妻の評価も酷いもの。

しかし、絵柄とかストーリーはうろ覚えでも音楽はすごく鮮明に記憶があって、ちょっと驚いた。が、その素晴しい音楽に比べて効果音がちびるほどショボかった…

次は、スターウォーズ6本連続か?エピソード4~6をまず見せるべきか?エヴァンゲリオンは、いきなり劇場版だとわけわかんないだろうからTV版を…でも、それだと長過ぎる上に最終回見てカチンとくるのもアレだし…まあ、とにかくこうして遅咲きオタクとして地味に教育されていゆく我が妻であった。

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これも本棚から出てきた…マイアニメ創刊号(1981年4月)と、アニメディア創刊号(1981年6月)。マイアニメは1986年に廃刊となったが、アニメディアは現在も発行されている。アニメディア表紙の鉄郎の小ささが気になる…パラパラと内容をのぞいてみたのだが、普通のアニメ番組紹介記事に混じってガンダムのララァや1000年女王の雪野弥生の声優をしていた潘恵子がレオタードを着てヨガをしてるピンナップとかあって、なんとも気まずい心持ちにさせられる。

BookのShelf

めったに入らない荷物部屋の本棚には、実家を出て以来5回の引っ越しの大掃除の際、ゴミにならずに生き残った本たちが読まれることもなく積まれている。夏に何度か訪れた来客の宿泊スペースを作るため、前日片付けをしていてフト手に取った1冊がおもしろかったのでネタにしてみようと思った。

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「新感少女マンガ誌」というかなり恥ずかしいオリジナルジャンルを名乗っている雑誌『月刊 Betty』。月刊と銘打っているが「創廃刊号」とも書かれているので、いわゆるこれ1冊きりの企画誌だったのだろう。1982年発刊、1960年代から活動しているアニメーター集団『アニドウ』の発行となっている。タイトルからすると、いわゆるオタク向け美少女マンガの始祖的存在に思うかもしれないが、内容はアニメの原画や演出を本職としていたアニメーターが、かなり真面目に少女マンガを描いているのだ。しかし、少女マンガといってもパラパラとページをめくってみるとメジャーな雰囲気はなく、どちらかというとCOMなどのマイナー系マンガ誌に近い印象である。表紙は、ふくやまけいこ。

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巻頭カラーページは吉田秋生。「夢みる頃をすぎても」「夢の園」「十三夜荘奇談」という3作の後、「吉祥天女」「河よりも長くゆるやかに」の直前という、ボクが一番吉田秋生を好きだった時期の絵柄なのが嬉しい。わずか4Pだが、実に“らしい”仕事をしている。

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この雑誌の何がすごいって執筆陣の豪華さ!この頃の人気アニメーターや、これ系雑誌の常連が多く参加している。執筆者をざっと並べると、宮崎駿、高橋葉介、鈴木伸一、金田伊功、いしかわじゅん、吾妻ひでお、友永和秀、ふくやまけいこ etc...

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叙情詩に絵をつけたような、なかむらたかしのマンガ。この時期、なかむらはちょうど幻魔大戦~ウラシマンという時代なので、やはり絵柄の中に大友克洋の影響が感じられる。

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現代では「アニメオタク同士の恋愛」なんてテーマのマンガというと『となりの801ちゃん』のような自虐的+ユーモアなテイストのものになってしまうのかもしれないが、このマンガは超ストレートに少女マンガフォーマットでそれを描いている。

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こちらは、アニメーターとして長いキャリアを持つ友永和秀が、当時アニメ化され作画監督を務めた『姿三四郎』の続編という形で描いてる『その後の姿三四郎』。友永和秀といえば現在も第一線で活躍中の方だが、ボク的に印象に強く残ってるのは、『劇場版 銀河鉄道999』や『未来少年コナン』の繊細ながらもギリギリまで崩した人物の動きっぷり!顔をクシャクシャにして笑い泣き走る鉄郎やコナンの姿が記憶にしっかりと焼き付いている。このマンガにも、そんな表情芸とでもいえるようなユニークな絵柄が生きている。

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中程のカラーページは、東京ムービーがイタリア国営放送と合作し、原作に忠実な雰囲気を求めたイタリア側と揉めてその後長くお蔵入りすることになってしまったアニメ版『シャーロック・ホームズ』のイメージボード。宮崎駿以外に近藤喜文、友永和秀らも描いているのだが、どれも(意図的にだろうけど)宮崎のタッチにそっくりでビックリする。

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お次は、金田伊功と吉村牧子の合作。金田伊功といえば「金田パース」や「金田光り」なんて言葉を生み出したほどの、非常に個性的な作画で一世を風靡した伝説のアニメーターであり、この作品もいかにもな雰囲気のある、実に“らしい”マンガに仕上がっている。

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やなせじょうじ作『ロザンナ』。他の作品に比べ、コマ割りやページ構成のバランスが手慣れた感じで、ちゃんと“マンガしてる”のが目につくが、ストーリー自体はかなり唐突で「ん?え?」と思ってるうちに終わってしまった。

ボクの本棚に居座って25年…改めて読み直したのも何年ぶりだろう?これだけネタにしとけば、もう思い残すこともなく処分…とか言いながら、結局この日記を書き終えてパソコンの電源を落としたら、その足で本棚にしまい行ってしまうのだろうなあ。

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