禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2007年08月

from California

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品名:カリフォルニア・ジンジャーエール
容量:350ml
価格:2本で100円(ダイソーで購入)
炭酸の強弱:■■□□□
甘味の強弱:■■■□□
味のインパクト:口に含むと独特の香りと共に炭酸がシュワッと広がるが、すぐ消えた。この価格の炭酸飲料って、何か妙に軽い気がする。
香りの特徴:生姜よりライムやミントのスーッとする香りが印象に残ります。アメリカ産て…個性的だなあ。
ゲップ:コケッ

La Bodeguita del Medio

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『世界屠畜紀行』でブレイク中のイラストレーター内澤旬子さんが、日記で「モヒートうまい、モヒートうまい」と連呼してるのに感化され、最近は晩酌でこればかり作って飲んでいる。グラスにホワイトラムとライム(レモン)果汁、ミントの葉、砂糖を入れてバースプーンでよくかき混ぜ、氷とソーダを注いで完成!ミントと柑橘系のさっぱり感と仄かな青臭さが、40度もあるラム酒のアルコール臭さを消し、砂糖の舌に残らない甘味がスッ…と喉を洗い流してくれて、もう居酒屋のベタついたレモンハイなんか飲めねえなと思う(飲むけどな)、発泡酒のワザとらしい泡なんてゴメンだねと思う(飲むけどな)。何回も作ってるうちに分量のコツがわかってきて、格段においしくなってくのも嬉しい。しかし、飲みやすいだけに危険も伴うのだ…25度の焼酎を扱うようにドボドボグビグビしてると、かなりの確立で二日酔いを招いてしまう(飲むけどな)。

内澤さんも絶賛している『いのちの食べ方』という映画、ぜひ観に行きたいと思う。スーパーのあまりに衛生的な肉売場、魚売場で買い物をしていると、肉や魚がどういう過程を経てここに来てるかを忘れてしまいそうになる。ボクらが子供の時は、売場にはもっと血の匂いがあったし、それは明らかに生物の死を感じさせる雰囲気だった。現在のように、袋菓子や缶詰と同じく「無味無臭です」みたいな顔で並べられているパック入りの肉や魚を見てると「サバは切り身で泳いでる」なんて事を言ってしまう無邪気な子供の言葉も、まんざらバカにできるものではない気がしてしまうのだ。

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『もやしもん』の影響で、ぐんと日本酒に対する興味が湧いた。とりあえず本醸造だの吟醸酒、純米酒だのとジャンル分けの名称が細分化…というか、氾濫し過ぎてどこから責めていいのか分からないので、原材料が米と米麹だけのものを選んで買って来て飲んでいる。ラベルを見てるとわかるのだが、1升瓶で千円台のものはだいたい米・米麹以外に醸造アルコールというのが入っている(もっと安いのだと酸味料・糖類など色々な調味料が入っている)のだが、醸造アルコールというのは発酵させたのち蒸留したアルコールなので、日本酒の定義である「米を発酵させた(だけの)酒」からははずれてしまう。つまり、厳密にいうと醸造アルコールの入った日本酒はリキュールなのだ!あの有名な越乃寒梅の大吟醸超特選500ml3500円も「く~っ、やっぱいい日本酒はうまいなあ!」「あ、それリキュールですよ」「え?」なのである。や、ホントにこんなシュチュエーションに巡り会ってもこんなこと言えないし、リキュールなんやかんやという話自体が重箱の隅をつつくにも程があるのだが「あ、それリキュールですよ」「え?」なのである。もちろん「酒なんかうまけりゃいいの!何が入っててもいいの!」もよくわかるが「あ、それリキュールですよ」「え?」なのである。

そんなわけで、山形の日本酒『初孫』の生配純米酒というやつを飲んでいる。意識しなければ絶対わからないだろうが「醸造アルコールなんか入ってないんだもんね」と思いながら飲むと、何だか雑味がないように感じる…うまみがありつつもサラッとしてて、ワザとらしい甘味がない気がする…そうして、ひとり頭でっかち気味に「うまいなあ」と満足に浸るのであった。ちなみに、日本酒のように同じ地域で冷したり暖めたり(お燗)して飲むお酒って世界に類を見ない珍しいことらしいですよ。

  

Freedom

1985年11月 原宿の代々木オリンピックプール、ステージ上の尾崎豊が繰り返し叫ぶ「自由になりたくないかい?」マイクが客席にむけられ、オーディエンスの歓声が広がる…初めて観た尾崎豊のコンサート、高校の同じクラスで尾崎ファンだった角さんと「どっちが尾崎について詳しいか」を自慢しあいながら千葉から2時間かけてここまで来た。そんな小競り合いは、会場に集まった1万5千人の自分達と同じような自意識過剰な若者の熱気を前にしぼんでしまったが、ライブが始まってしまえばそんな気持ちも吹き飛び、思い入れのある曲を一緒に歌える快感に心酔していた…で、冒頭の言葉だ「自由になりたくないかい?」自由?前の席で体を揺らしていた髪の長い男が拳を高くかかげ「オーーッ!」と応える。自由?女の子のかなきり声が響く「オザキーー!」。自由?自由ってどんな?例えば、好きな時間に好きな女の子と好きなだけ電話してられるとか、好きなものを好きなだけ食べられるとか、学校行かなくていいとか、家族と離れてひとりで暮らすとか…そういう状態になりたいかい?って聞いてるんだろうか?そりゃ「好きなものを好きなだけ食べたいか?」と聞かれれば、前の席の長髪男と一緒になって「オーーッ!」と拳を上げるのもまんざらではないけど、自由って…自由ってどんな?

尾崎豊に限らず、彼の登場と前後して現われたメッセージ色の強い歌詞を扱うアーティストや、その後のバンドブームの中でも「自由」という言葉は多く使われた。しかし、ボクはこの単語を耳にするたびに頭をひねっていた。自由…例えば、上に書いたように自分のワガママがいくらでも通る状態のことを「自由」と呼ぶのであれば、ボクはそれを強くは望まない。だって、世の中みんながワガママに暮らす世界は酷いものであろうから…欲しいモノを奪い、不要なモノを捨て、じゃまなモノを殴る…それは、奪い捨て殴るのと同時に、奪われ捨てられ殴られる事を意味しているから。

はじめて2ちゃんねるを見た時「これだ」と直感した。「これが自由な世界だ」と…夢見がちなアーティスト達が歌ったキラキラした世界ではなく、ボクが想像した自分のワガママがいくらでも通る世界…汚い言葉の羅列が剥き出しの欲望を唱え、嘘や陰口がまかり通り、たいそうな理屈を語ってたかと思えば矛盾を指摘された瞬間に口を閉ざし議論さえ成立しない。そんな世界がここに実在している…もし今、尾崎豊が生きていて2ちゃんねるを見たら何を思っただろうか?自分のスレッドに並ぶ煽り文句の数々に落込み「便所の落書き」と切るだろうか?インターネット空間の片隅で怪しく息づく文字達に、かつて自分が求めた自由を見い出す事ができるのだろうか?

ボクにとっては「歌」が与えてくれた自由・自由な世界というものへの複雑な感情だが、長い歴史の中で多くの人が例えば「小説」から、例えば「映画」から得てきたのでは?と思う。しかし、そのほとんどの人は自由に触れることなど出来るわけもなく、夢や想像の中で思い描く事しかできなかったのだ。でも今、我々はインターネットという空間を通じて、言葉という自分の意志を自由な世界に投じるころができるのだ。そう、これは極めて特殊な事態…そんな事を考える時、ボクはつい妄想してしまう「2ちゃんねるを管理しているひろゆきという人は、実験してるんじゃないかしら?」と…自由な世界を実在させたら、それは地獄になるのか?それとも天国になるのか?両方が入り乱れて安定した状態が作り出されるのか?大昔から偉大な哲学者をはじめとし誰もが妄想したであろう壮大な実験を、インターネットという空間の中で行い、それを観察しているのでは?これほど大層な目的があるのなら、彼が色々な事を犠牲にしながらも2ちゃんねるを守り続けている理由として納得できる。

あの夜、尾崎豊はステージで言った「笑いたいやつは笑え、俺を信じるやつはついて来い!」先頭で旗を降り、駆け抜けてった尾崎はそのまま時代のクレパスに転げ落ちてハゲタカのエサになった。尾崎の叫びにノリ切れなかったボクは、燻った気持ちを抱えたまま大人になり、薄暗い部屋でパソコンのモニターを凝視している。馴れ合い…殺伐…多くの流行廃りを経て変化し続けるこの実験の場を、できる限り理解し、できる限り記憶して、機会があったらあの世で尾崎に教えてやりたい「1985年11月 代々木オリンピックプール、あの時アンタが言ってた“自由”ってやつ…オレ見てきたよ」

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Diabolo

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品名:ディアボロ・ジンジャー
容量:410ml
価格:140円(コンビニで購入)
炭酸の強弱:■□□□□
甘味の強弱:■■□□□
味のインパクト:生姜の味わいが強くインパクト大!ウイルキンソンジンジャエールに負けず劣らずの個性があり、とてもおいしいです。KIRINの「世界のキッチンから」というブランドの第2弾なのですが、第1弾の「ピール漬けハチミツレモン」のように短命で終わらず、定番商品となってもらいたい…ちなみに、ディアボロとはシロップを炭酸で割った飲み物の事だそうです。
香りの特徴:強い生姜の香りの奥には、かなり繊細で複雑な甘味が潜んでます…グレープフルーツの風味も生きてる!
ゲップ:・・・(微炭酸なのでゲップなし)

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ディアボロ・ジンジャーはかなり個性的なので、強いお酒で割ってちょっとしたカクテルを作るのにも最適!ボクは、マイヤーズ・ラム1対ディアボロ3くらいで割り、ミントの葉を入れグワーーーッとかき混ぜて飲んでいます。甘味がそれほど強くなくて、ミントと生姜の香りが爽やかに漂うから濃いわりに飲みやすく、ついつい2杯3杯と…や、飲み過ぎるとヤバイのよコレが!

MADE IN USA

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品名:Y's CHOICE Ginger Ale
容量:355ml
価格:39円(やまやで購入)
炭酸の強弱:■■□□□
甘味の強弱:■■□□□
味のインパクト:今まで飲んできた中で最安値!これでうまかったらビックリだなあ…と思いつつ口にしてみたが、やはりインパクト弱し。炭酸も口に含んだ瞬間はシュワーッと広がるがアッという間に消えてゆく。
香りの特徴:生姜の香りもほとんどなし…価格通りのお味でした。
ゲップ:スッ

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hagenama

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