治りかけてた風邪だが、すっかりぶりかえしてしまった。土曜日から毎日頑張ってコツコツと(ダラダラと)汗をかき、どうにか昨日にはダルさや熱っぽさが抜けたので、今夜はとどめのサウナでみっちり汗を出して3日ぶりのビールを飲むのだ!と思っていたのだが、やってしまった…昨夜、風呂から上がってベッドに入り「もうちょっと汗出して着替えてからマジ寝しよう」と思ってるうちに熟睡してしまい、そのまま朝まで寝てしまったのだ。しかも、かけてたフトンを自分でどかしてしまったらしく、起きた時は身体が冷えきっていた…体調が悪いと眠りが浅いので汗ばむとスグ目を覚ませるのだが、ちょっと調子が戻ると熟睡してしまいこんなことに…また、ダルさと熱っぽさがのしかかり、朦朧としつつ仕事をしていた。
今回の風邪はどうにか薬を飲むことなく、普通の食事とハイチオールC、それと徹底した汗出しで治して自分の抗体を鍛えるつもりなので、またイチからやり直しだ…とりあえず今日はビール飲むけどな、4日以上体内にビールを入れないと魔法が解けて妖精の国に帰らないといけなくなるからさ☆
今週の月曜~木曜の4日間、夜9時から教育テレビで「きょうの料理」版アーカイブスともいえる『きょうの料理50年 懐かしのあの人 あの名調子』という番組が放送されている。放送50年周年を迎えた「きょうの料理」の過去のラインナップの中から何本かを見せてくれるのだが、これがめっぽうおもしろい。現在の料理番組は、グッチ祐三さんのような料理が得意なタレントや、タレントじゃなくてもしゃべりの達者な料理人と多彩なテロップで実にわかりやすく構成されているが、ほんの20年前の料理番組は…まあ、見てみれば「あ~あ~そうだった」と思い出すけど、料理人はすごく言葉足らずで滑舌悪いし、アシスタントのアナウンサーはその部分を補いつつも調理のリズムを崩しちゃいけないと、気を使いつつ具材や調理の解説をしてて独特の雰囲気がある。
月曜日に放送された、日本のフランス料理の父といわれるホテルオークラ東京初代料理長である小野正吉さんなどは、もうずいぶんお年を召されていたせいか、手際も言葉も足りてない部分を女性アナウンサーとカメラに写らない位置にいるお弟子さんとが、ものすごい緊張感を持ってしてフォローし番組を作り上げていた。もうこうなると“料理人が料理の作り方を教える”という単純な作業ではなくなっており、見てる方も何だか拳にグッと力が入ってしまう状態になってたりする。小野さんがホタテを手にし「あの…これがね」と口にしたコンマ何秒の間をアナウンサーが読み、固有名詞がパッと出ないのを悟ると「ホタテでございますね」と合の手を入れ、さらに小野さんがそこで何か言うか言わないか口元を凝視しながら「いまの時期、おいしゅうございますねぇ」と続ける。ここで「いまの時期、おいしいですよね?」と問いかけ口調にして小野さんに「うん」と締めてもらった方が、その場のイニシアチブを小野さんが持ってる印象を作り出せるので、そうした方がベストなのだろうが、逆に問いかけにうまく反応できなかったら視聴者に「小野正吉、いっぱいいっぱいじゃん」と悟られてしまうので、安全な自分のひとり語りを選んだのだろう。フライパンでホタテに焼き色をつける小野さん、片面を焼きひっくり返すと「では、ソースの方を…」と言ってフライパンから手を放す…すると横からニュッとお弟子さんの手が出てきて隣のコンロで作業を続ける。ガラスのボールに塩コショウを振ってビネガーを足し「ここにオリーブ油を少しずつ足します」と言いながらボールから手を放すと、またも横から手がサッと出てボールを支える、小野さんがオリーブ油を足しながら撹拌するのがおぼつかないと察すると、横の手が撹拌もしだす…小野さんはただオリーブ油を流し入れることに集中すればいいのだ。こんなやりとりが10分ばかりの調理の中で何度も出てきてドキドキさせられるが、最終的にできあがり小野さんが盛り付けした『ラングスティーヌの青豆ソース春野菜添え』が実に美しくホーッとため息が出る。
昨日の陳健民さんもすごかった!作った青椒肉絲(チンジャオロース)は見てるだけで太りそうなギットリ感のあるものだったが、包丁さばきが美しくもリズミカルで、まるで曲芸を見ているようだった。手品はビックリさせて終りだが、こういった料理人ならではの技というのは感心させるだけではなく、出来上がった料理がおいしいという喜びもあるので、本当に素晴しい…ボクが子供なら「将来は中華料理のコックになる!」なんて言い出したであろうパワーがあの手元には間違いなくあった。今日と明日もまだ放送するので、お時間のある食いしん坊は是非ご覧になるよろし
今回の風邪はどうにか薬を飲むことなく、普通の食事とハイチオールC、それと徹底した汗出しで治して自分の抗体を鍛えるつもりなので、またイチからやり直しだ…とりあえず今日はビール飲むけどな、4日以上体内にビールを入れないと魔法が解けて妖精の国に帰らないといけなくなるからさ☆
今週の月曜~木曜の4日間、夜9時から教育テレビで「きょうの料理」版アーカイブスともいえる『きょうの料理50年 懐かしのあの人 あの名調子』という番組が放送されている。放送50年周年を迎えた「きょうの料理」の過去のラインナップの中から何本かを見せてくれるのだが、これがめっぽうおもしろい。現在の料理番組は、グッチ祐三さんのような料理が得意なタレントや、タレントじゃなくてもしゃべりの達者な料理人と多彩なテロップで実にわかりやすく構成されているが、ほんの20年前の料理番組は…まあ、見てみれば「あ~あ~そうだった」と思い出すけど、料理人はすごく言葉足らずで滑舌悪いし、アシスタントのアナウンサーはその部分を補いつつも調理のリズムを崩しちゃいけないと、気を使いつつ具材や調理の解説をしてて独特の雰囲気がある。
月曜日に放送された、日本のフランス料理の父といわれるホテルオークラ東京初代料理長である小野正吉さんなどは、もうずいぶんお年を召されていたせいか、手際も言葉も足りてない部分を女性アナウンサーとカメラに写らない位置にいるお弟子さんとが、ものすごい緊張感を持ってしてフォローし番組を作り上げていた。もうこうなると“料理人が料理の作り方を教える”という単純な作業ではなくなっており、見てる方も何だか拳にグッと力が入ってしまう状態になってたりする。小野さんがホタテを手にし「あの…これがね」と口にしたコンマ何秒の間をアナウンサーが読み、固有名詞がパッと出ないのを悟ると「ホタテでございますね」と合の手を入れ、さらに小野さんがそこで何か言うか言わないか口元を凝視しながら「いまの時期、おいしゅうございますねぇ」と続ける。ここで「いまの時期、おいしいですよね?」と問いかけ口調にして小野さんに「うん」と締めてもらった方が、その場のイニシアチブを小野さんが持ってる印象を作り出せるので、そうした方がベストなのだろうが、逆に問いかけにうまく反応できなかったら視聴者に「小野正吉、いっぱいいっぱいじゃん」と悟られてしまうので、安全な自分のひとり語りを選んだのだろう。フライパンでホタテに焼き色をつける小野さん、片面を焼きひっくり返すと「では、ソースの方を…」と言ってフライパンから手を放す…すると横からニュッとお弟子さんの手が出てきて隣のコンロで作業を続ける。ガラスのボールに塩コショウを振ってビネガーを足し「ここにオリーブ油を少しずつ足します」と言いながらボールから手を放すと、またも横から手がサッと出てボールを支える、小野さんがオリーブ油を足しながら撹拌するのがおぼつかないと察すると、横の手が撹拌もしだす…小野さんはただオリーブ油を流し入れることに集中すればいいのだ。こんなやりとりが10分ばかりの調理の中で何度も出てきてドキドキさせられるが、最終的にできあがり小野さんが盛り付けした『ラングスティーヌの青豆ソース春野菜添え』が実に美しくホーッとため息が出る。
昨日の陳健民さんもすごかった!作った青椒肉絲(チンジャオロース)は見てるだけで太りそうなギットリ感のあるものだったが、包丁さばきが美しくもリズミカルで、まるで曲芸を見ているようだった。手品はビックリさせて終りだが、こういった料理人ならではの技というのは感心させるだけではなく、出来上がった料理がおいしいという喜びもあるので、本当に素晴しい…ボクが子供なら「将来は中華料理のコックになる!」なんて言い出したであろうパワーがあの手元には間違いなくあった。今日と明日もまだ放送するので、お時間のある食いしん坊は是非ご覧になるよろし