禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2008年04月

ARABAKI 08

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宮城県で毎年GW前半に開催されているロックフェス『ARABAKI 08』に行ってきた。前の日記でもチラッと書いたが、今年は80年代に活躍したアーティストが本当にたくさん参加していて。4ヶ所あるステージの中からそういう“懐かしい系”の人達ばかりチョイスして見回っていると、何というか…とても2008年とは思えないような「いまいつ?ボクいくつ?」みたいな不思議な気分になってしまうのだった。ロックフェスというより…懐かしのメロディみたいな?去年「もう一度、妻を口説こう」のキャッチフレーズで大きな売り上げを記録した『R35』という80年代邦楽バラードのオムニバスアルバムがあったが、方向性としてああいう部分も狙ったんだろうなあ…地方開催で邦楽アーティストのみのロックフェスとして、間違ってないチョイスだと思うし実際去年より入場者の年齢層も上がっていたように感じた。ただ、これ以上“懐かしい系”アーティストが増えちゃうと所謂ロックフェスじゃなくなっちゃう気もする…はてさて来年はどうなってることか?

というわけで、観たアーティストの感想をパラパラと…

【KAN】
来月から始まる弾き語りライブの宣伝。チェックの背広上下に蝶ネクタイで登場、それだけでウケてる。曲は新旧織り交ぜて…個人的に是非聞きたいと思ってた“まゆみ”もやってくれた。超エルトン・ジョン入ってた!1曲終わるたびに立ち上がって、両手をベルトのあたりで組んで深くお辞儀…MCではステージから見えた屋台の名前について触れた後「是非ご利用ください」、最後には次に出演するアーティストの紹介までしてく態度に、周囲の若者が「いい人だ…」「すごくいい人だ…」とヒソヒソ…聞いてて可笑しかった。結局『愛は勝つ』は演らずにステージを後にしたのだが、ここらへんがアレだよな…自分は“懐かしい系”ではなく現役なのだという意地が見え隠れ…悪いとは思わないけど、もうひとつ突き抜けて「『愛は勝つ』ってアレでしょ?聞いてて恥ずかしくなる歌でしょ?」なんて思ってる若者をドキッとさせて欲しい気がする。例えばバラード調アレンジで変にノリノリにならないように演奏するとか、このイベントに出演してる他のアーティスト…原田知世とかとデュエットするとか。エルトン・ジョンだって『Your Song』何千回も歌ってるでしょ?その時の観客の幸せそうなリアクション観たことあるでしょ?と語ってやりたい。

【FLYING KIDS】
完全に“懐かしい系”として開き直ったお仕事感漂うステージ。ボーカル浜崎だけは、かろうじてアーティストぽいオーラがあるものの、他のメンバーからは覚悟のようなものも音楽に対する興奮も感じず…浜崎のMCも『ライブの煽り文句定形文』みたいな「盛り上がろうぜ~!」みたいなで、見てるうちに萎えた。

【ORIGINAL LOVE】
物凄く久し振りのライブだそうで「いったい何をしてたんだとお思いかと…」なんて本人も言ってたが、声は艶やかで動きもすごく良かった。最近は大型バイクにハマってるそうで「今日もここに来るまでに素晴らしい峠があって、ブワーッて鳥肌が…」なんて目をキラキラさせながら話していた。『接吻』などヒット曲も出し惜しみせず、かといってお仕事感もなく力いっぱい歌う姿に興奮するオーディエンス…を見てさらに興奮して激しくクネクネしながら歌ってる田島貴男!って感じで素晴らしかった。

【原田知世】
バイオリンを含めたバンド全員がイスに座り、しっとりした構成でのステージ。開演前、ポチあにきとなおなお旦那の中年男子3人で『時をかける少女』歌ったらひっくり返るよな~まさかまさか~なんて話してたんだけど、ホントに歌ったのでひっくり返った。去年出したアルバムでセルフカバーしてたのね。聞きたかった『シンシア』とか『ロマンス』はやらなかったので残念だったけど、何ていうか…ボクにとって『時をかける少女』や『原田知世』ってキーワードは、自分年表の20数年前のとこに燦然と輝く道標なので、感慨深いものがあった…ボクよりひとつ歳上なんだけど、そういう感じじゃなかったなあ…40歳にもなって何でそんなにカワイコぶってんのさ?っていう…でも昔のアイドルって何かああいう「ニコニコしてるんだけど何考えてるかわかんない」みたいな雰囲気あったよね。そのまんま40歳になっちゃったんだな。原田知世の声は良かったんだけど、ギターのチューニングがおかしくて台無しだった。けど“それに焦りつつも冷静に対処しようとしてる原田知世の姿”が見れて嬉しかった。ライブってハプニングやトラブルをどう処理するか?ってのもひとつの見所で…もしかしたら、それこそがCDや映像作品では感じることのできないライブの醍醐味ってやつなのかもしれないけど、原田知世はあそこでステージ袖のスタッフに「チューニングおかしいよね?」とジェスチャーで伝えることしかできなかったのが残念。ボク的には(何様?)、演奏止めて良かったと思った。

【忌野清志郎】
ステージがはじまるまで「復活したキヨシローの勇姿が見れて嬉しいな」くらいのホッコリした気持ちで、客席の柵の外でボーッとしていた。ボクがRCファンであることを知ってる妻に「もっと前に行かなくてもいいの?」と聞かれたが「ここでいいよ」とか言って…でも、1曲目が始まってキヨシローがでてきたの見た時「あれ?ボクもしかして生でキヨシローのライブ観るのって初めてじゃない?」と思ったら興奮して、結局ステージ前までダ-ッと走って行った。今も半信半疑なんだけど、25年もファンやってるとお気に入りのライブアルバムやビデオ、雑誌などで読んで妄想膨れ上がった思い入れのあるライブなんてのも数多くあるので、たぶん…観た事無いのに観た気になってたんじゃないかなあ?や、1、2度観てる気もするんだけど…それはともかく、復活したキヨシローの声は思ったより全然しっかりしていて安心。曲は新旧入り乱れて…個人的には『キモチE』を生で聞けたのが最高に嬉しかった。あと、梅津和時の身軽さに驚愕した…クルクルと踊りながらサックス吹いてるんだもんなあ…すごい60歳だ!にしても、ライブの構成の絶妙さが凄かった…客をズッと集中させるんじゃなくて、所々まったりした部分も作りつつ飽きそうになったとこでガッと集中させたりして、全曲知ってるとか歌えるって人じゃなくても最終的にライブ観終わったお客さんの多くが「楽しかった~」って思えるような作りになってるのな。TV番組って一瞬でもつまらないとパッとチャンネルを変えられちゃうから、ズッと集中してもらわないと!って作りだけど、映画とかライブってスグにその場を離れられるものじゃないから、適度に突き放したりそのはずみで勢いよく寄ったりっていうダイナミズムが「ならでは」な感覚を作り出してる気がする。アンコールなんかまさにそんなテクニックが駆使されており、客を煽るだけ煽っといて耳覚えのないバラードを歌い「ん?あ…え…そうなの?」ってとこで、三宅伸治がセンターにスッと出てきてガーッガガーガーガガッガーって雨あがりのリフを弾いたとこで観客ドカーンですよ!ですよって言われてもアレでしょうけど、そういうことでキレイに盛り上がりイベント自体の大トリを見事に締めてました。感心!そして感動!

他に、【GO!GO!7188】や【曽我部恵一BAND】【ゆらゆら帝国】【BEGIN】も観たんだけどいい加減長くなってしまったので、機会がありましたらまた書いてみたいと思います。【曽我部恵一BAND】は中学生男子的な一体感が良かったなあ…特に興味なかったポチあにきが思わず「良かったなあ…Tシャツ買ってもいいくらい」と言ってたのが印象的だった。何でCDじゃなくてTシャツなのよ!

あ、あと「ボクを見かけたら声かけてください」なんて前回の日記で書いておきながら、絶対わからないであろう髪型になってちゃっててスイマセン。いや~たまたまズラ忘れちゃって!

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FIRE FIRE

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河原で焚き火、超おもしろかった!でも、超寒かった!日本酒だの焼酎飲んでも全然酔わない!ていうか、燗つけた日本酒持ってるうちに冷やになっちゃってるし!厚手のトレーナーにダウンジャケットっていう、かなり本気の冬仕様で行ったけど火の周りにいないと震えるほど寒い!なのに、半田くんとミツオくんと直樹くん、今夜テントで泊まるって!想像しただけで凍えそう!

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竹の子汁だの肉だのキュウリだのオニギリだのオニギリだのオニギリをみっちり食べて帰ってきた!妻は肉焼き係を頑張り過ぎて、煙に燻されてほっぺた真っ赤になっちゃってる!低温火傷だよ!かわいそう!テント泊の3人が、今夜心霊現象に遭う事を祈りつつ床につきたいと思います。おやすみなさい

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Swing

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何か知らんけど忙しい!会社の仕事も忙しいし、そうでない仕事も忙しい!忙しいったら忙しい!今夜は、半田くんが河原でタケノコ汁作ってるって言うから酒持って顔出す予定。日曜日は荒吐ロックフェス!去年の荒吐でボクを見かけたという方がいらっしゃいましたが、今年も見かけたら「ミスターハゲナマ!」とでも声かけてください、返事しますから「イエス!アイムヒアー」って。会話とかしてたどたどしくなっちゃうのもアレなんで挨拶のみでいきましょう、テンション高めで。

何だか今年の荒吐は80年代ぽいラインナップが多くて嬉しい…ジュンスカ、フライングキッズ、原田知世、エレカシ、オリジナリラブ、ヒートウェイブ、そして大トリがキヨシロー!それぞれのアーティストへの思い入れをグジグジ書きたいけど時間なし!そんで、ボクが一番楽しみなのはKAN!あの鍵盤とあの声を生で聞く事ができるなんて、夢のようだわ…懐かしめの曲をガンガンやってくれたらいいなあ…ドキドキ

 

Hi-teen Boogie

 海辺にバイクを止めて
 一瞬マジにお前を
 抱いた Lovely Night

 俺たち傷だらけでも
 やさしさだけは捨てずに
 生きて 来たぜ

 お前が望むなら
 ツッパリも止めていいぜ
 ケンカなら負けないけど
 この愛を失くすことだけ
 こわいのさ

 ハイティーン・ブギ 未来を俺にくれ
 ハイティーン・ブギ 明日こそお前を
 倖せにしてやる
 これで決まりさ

マッチこと近藤真彦が82年に歌いヒットした『ハイティーン・ブギ』、作詞が松本隆だというのは何となく昔から知っていたが、作曲が山下達郎だったと最近知って驚いた。あの声でこのメロディ?この節回し?山下達郎のメロディって独特で、他の人に提供している曲であっても、割と簡単に脳内で山下達郎の声に変換できたりするんだけど、これはちょっと想像できない…で、考えた、もっとテンポを落として、リズムをボサノバっぽくすると乗らなくもないような…はは~ん、なる程この曲は山下達郎がギター1本なりで作った曲をアレンジャーがいじってロック調にしたのかな?そう思って編曲者を調べてさらに驚いた。編曲も…山下達郎…自分の浅はかな想像力の限界を知った気分だわ

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山口母子殺害事件の判決がでましたね。『女を殺して犯し、幼児を殺した罪により死罪』これにて一件落着!で何の問題もない気がします。「死刑にするな」「死刑にしろ」両方の意見が出て長い時間揉めて、結局死刑!法治国家としては悪くない事だと思いますが、この被害者家族と加害者にとっては生き地獄だったのではないかと思います。9年間の長きに渡り自分の中の善と悪に向き合わなければならない日々は想像を絶するものがあります。死刑制度の是非うんぬんじゃなく、罪人を罪人として短時間で裁いてやるのも御上の役目…ボクの中の大岡越前がそう言ってる気がしました。

 ハイティーン・ブギ 風を切って走れ
 ハイティーン・ブギ 自分の人生は
 自分で決めてやる
 それがサイコー

 

人生初6

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てなわけで先週、総合病院で渡された“検査結果報告書”を持って、かかりつけのお医者さんに会ってきました。最終的に「特に治療はしない」という結論に至ったわけなのですが、ざっくばらんに会話してる中で、どうも先生は未だにボクへ器具を進めたがる雰囲気がある。なんでかな?としばらく考えながら…ちょっと「金か?」なんて下世話方面も疑いつつ話してたんですけど、ハッと気がついた。かれこれ、この先生に診てもらって5~6年になるんだけど、通いはじめた頃から「もうちょっと痩せようか」「はい、頑張ります」みたいな会話があったんだな。そんで、結局太ってる事が原因で大きな病気や疾患には至ってないものの、今回なんか特にニアミスみたいなもんで、総合病院の先生には通じた「もうちょっと痩せようか」「はい、頑張ります」が、もう先生には通じないのだ…と気づいたのだった。「この患者は口ではサラッと“痩せます”なんて言うけど、自力じゃ何も出来ない男なのだ」とバレてるわけなんですね…そっかそっかと思わず納得。それじゃ、器具の使用を勧めたくもなるわな…

会話の中で、前回のコメント欄でてっちゃんも話してたNHKの無呼吸症候群の番組の話になり「見ましたか?すごくわかりやすくて良かったですよ」「見損ねました」と言ったら、先生が個人的に録画してたビデオテープを貸してくれた。帰宅後、妻と見た。超息苦しくなったが、本やネットで調べるよりも映像でパッと見る方がピンとくるもんで、実にためになった。やっぱ、痩せないと…

そんなわけで、ボクの無呼吸症候群に関するアレはとりあえず終了。かかりつけの先生には「半年で最低5kg落とします」なんて嘯いてきたけど、はたしてどうなることか…いやいや、どうなるかじゃなくこうやって書いていながら出来ないのはカッコ悪いので、頑張ります。先週から昔の日記サイトを使って、毎日の体重と食べた物一覧を記録し始めてるので、ご興味のある方は覗くがいいと思います。割と毎日のように夕食2回食べててビックリしますけど…まずは、この晩酌とどう折り合いをつけるかが問題だなあ…

画像は先週末に食べた、念願の中村屋のカツカレー!やはり、裏メニューのようなので詳細は省きますが、おいしかった!そして、マウンテンだった!痩せる気?あ、ありますよ…

 
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