禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2009年03月

『ウォーク・ハード』感想文

uo.jpg

60年代~現代を生き抜いた架空のミュージシャン“デューイ・コックス”の生涯を描いたコメディ映画。主演のジョン・C・ライリーが曲作りから参加し、実際ギターを弾き歌を唄っているので、コメディでありながら全編通して演奏の説得力はかなりのもの。エルビスと同じステージに立ち、ドラッグと女に溺れ、ビートルズ達とLSDをキメ(ポール役をジャック・ブラックが演じている)、ヒッピーにかぶれ、ボブ・ディラン風の曲を非難され、TVショーの司会を務め、何度もスキャンダルで騒がれ…やっとの事で人生の安息を手に入れた、年老いた彼の曲をヒップホップシンガーが音ネタとして使ったのがきっかけで注目され、グラミーで功労賞が与えられる事になり、ステージで彼の曲をカヴァーするのがジャクソン・ブラウン(本人!)で、改めて紹介されステージに立つデューイ・コックスと彼のバンドのメンバー(全員おじいちゃんでハゲ)が演奏する久々の新曲が、じんわりと暖かい普通にいい曲。

『オレンジ・カウンティ』の監督の作品なんだけど、この監督は表情とか間で笑いをとる通常のコメディのパターンをわざとはずしてくるような作風なので、この映画も「超笑えるぜ!」という感じではなく、どちらかというと後味はヒューマンドラマのような“ちょっといい話”を見たなって感じだったりする。DVDのオマケで、実在のミュージシャンが“デューイ・コックス”から受けた影響を語る特典映像が長々入ってるんだけど、そのしつこさには思わず「え?実在した人なの」とwikipediaで調べてしまったほど…嘘を作る本気度の高さを感じます。あと、よっぽど白ブリーフいっちょの男がラリって騒ぐシュチュエーションが好きなのか、『オレンジ・カウンティ』のジャック・ブラックに続きこの作品でもジョン・C・ライリーがパンツいっちょで失踪しています。

uo2.jpg



 

『テネイシャスD』感想文

debu.jpg

ジャック・ブラックが以前からカイル・ガスと組んでやっていたロックデュオというかバンド“テネイシャスD”の劇映画作品。『ビルとテッドの大冒険』や『ウェインズ・ワールド』のようなロック+バカ男子コンビというスタイルのコメディが好きな人にはたまらない…や、つまりボクの大好物ってわけですよ!極めて下品で、汚くてダサい…そして、悪ノリ重視という姿勢を忘れぬスピリット!こういう映画を軽んじるボクがいたとしたら、そのボクをボクは軽蔑しますね!何言ってるかわかんないけど、そういう映画です!ホント、自分が大好きなものを語るのって難しい!



 

『ダークナイト』感想文

5d5f36b1.jpg


シリアスドラマなバットマン。評判が良かったので、期待してたがまあまあ…バットモービルをはじめとしたギミックはかっこいいし、マフィア・マネーロンダリング・中国系企業という説得力ある悪役の上に君臨するのがジョーカーの狂気という、文字にすると違和感ある設定を納得させるシナリオは秀逸だ。ただ、ストーリーが二転三転する上に本編2時間30分と長いので、元気がある時にテーブルの上にビールとピザを並べ、準備万端で挑まないと、途中で息切れしてしまうと思う。

ジョーカーを演じ、この映画の完成を待たずして28歳の若さで急逝したヒース・レジャーの演技は、評判通り素晴しかったが妙に亡くなってしまう事が納得できるような…ロック的な言い回しをするなら「悪魔に魂を渡してしまったかのような演技」であった。それだけでも、見る価値あり。



 

『西の魔女が死んだ』感想文

mazo.jpg

「あたし、もう学校には行かない」と登校拒否宣言した主人公が、緑豊かな田舎で暮らす祖母(イギリス人)の家にホームステイし、自分を取り戻してゆく物語。それぞれのキャラクターには深みが感じられず、画面構成や演出自体にもフックがない。ストレートに言えば「つまらない」…と思ったが、しばらく考えてハタと閃いた。「これはきっと少年少女のために作られた映画なのだ」と。たいてい最近の映画は、少年少女が活躍するものであっても映画館に足を運んだりDVDを購入するメインの層である大人の視聴に向けた配慮なされているものだが、この作品は(おそらく)少年少女が入り込める為にワザと細かい演出や情報を省いているので、ボクのように値踏みするような見方で挑むとガクッとなるわけだ。これを見た子供の感想を聞いてみたいと思った。思わない。思った。



 

Suspicion

パチンコ・サラ金や大手スーパーの同じCMばかりが繰り返し流れ続けている民放テレビ局だが、ここ最近グッとローカルCMの本数が増えてきている気がする。今日も朝から、西バイパスの蕎麦屋と福島の美術館のチープなCMが流れており、すごく嬉しい気持ちになった。世界的な景気の下降によりパチンコ・サラ金業界も広告費をケチるようになり、テレビ局の営業も経費をかなりディスカウントして、小さな商店をひとつひとつ回るようになってきてる事の表れだろうが、実に喜ぶべき現象だと思っている。ローカルCMが見れるってだけで、大袈裟でなくBSやCSじゃなく民放を見ようという気持ちになるもんなあ…20年前とかの、ホント多種多用な業種の独創性溢れるCMが流れまくっていた頃に戻ってくれとまでは言わないが(それが理想だが)、昨今のインパクトオンリーの同じCMばかりの繰り返しと、バラエティ番組の悪癖…CM前の場面のリピートは実に不愉快で、もう勘弁て感じ。この調子でローカルCMが増え続けてくれる事を祈るばかりだ。

yuuhihit.jpg

あくまで妄想です妄想です妄想です…婚約時から「これは、年齢的に“いい女キャラ”に無理が出てきて仕事の減った藤原紀香が、“奥さんキャラ”としてブランド一新の為の策略婚ではないか?」と睨んできた藤原・陣内の結婚だが、離婚報道を見ながら「そうきたか~」と少々感心している。策略婚にしては、陣内の性格がそれ程従順ではなさそうなので、当面は藤原が主導権を握れてもそのうちジェラシーや支配欲が原因で揉めるのでは?と疑問だったが、早期離婚までをも狙ってたとしたらこれ程好都合な男はいないだろう。恐らく、婚姻届けを出す時点で夫婦間性交渉の回数や避妊の徹底、ボディラインの維持を理由に“性交時であっても、バストへの愛撫は手の平を添えるのみにすること”とか細かく契約書が作成されていたにちがいない!バストトップを舌で愛撫なんてとんでもない!色素沈着によってどれだけ商品価値が下がることか!

そんな状態で、正常な夫婦関係を制限され、自宅には自分の入れない部屋があり、TV番組にでれば格差婚をネタにさんざん弄られ、互いの不規則なスケジュールでコミュニケーションもとれず、東京大阪の通勤に疲れ果て…とにかく朦朧となった陣内に誘惑があったとしたら…例えそれが仕組まれたものだったとしても、良く言えば人情肌、悪く言えばお調子者の彼が引っ掛かってしまう事は想像に難しくない気がする。

藤原の帰国を待たずに、家族が離婚届を提出したというのも負に落ちない。19日の陣内の釈明会見は、内容的に藤原の家族がカッとなって翌日離婚届けを提出しに行くって程ひどい内容ではなかったように感じたが、何故そんなに急いだのか…何かこれ以上しゃべられてはいけない事が色々あるから、焦って提出したのでは?と、深読みしたくなる。余計な事はしゃべれないという契約があったとしても、夫婦であるのと他人であるのとでは法的な縛りも変わってくるだろうから…ととっ、こんな風に書くと藤原紀香がまるきり悪役だが、離婚は夫婦2人双方に原因があり「どっちが悪い良い」というものではないというのが、ボクの考えである事を表明しておきます。ボクも離婚経験者なので、そこらへんはアレですよ…わかるわかると知ったかぶりさせていただきます。以上、陰謀論好きオヤジの妄想でした~

 
Profile

hagenama

Article retrieval
Comment
Archive
Rakuten
Counter
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: