山田辰夫さんが、お亡くなりになりましたね。今夏は何だか…忌野清志郎、三沢光晴、金田伊功、マイケルにTMGEアベ...と急なお別れが続く年で、喪失感を脳味噌が消化できぬまま揺すぶられているような感覚を覚えます。ボクも40代とエエ歳なので、マイフェイバリットの皆様も当然お年を召されてきてるわけではありますが、にしても…こんなに続くもの?この先ずっと?それとも、皆既日食の影響とか?
山田辰夫といえば、ボクにとっては吉川晃司主演映画3部作での印象が強くて…あの、トッポくて、凄みがあるんだけど情けないっていう、チンピラの条件を完璧に満たしているかのような存在感!あの「見ちゃいけないものを見てしまった…」みたいな存在が、ある意味“単なるアイドル映画”になるかもしれなかった3部作に深みを与えていたように思う。そんで、山田辰夫はそのままのキャラクターを貫き(それしか出来なかったのかもしれないし、それを望まれていたのかもしれないが)、近作『おくりびと』ではもう【どこに出しても恥ずかしくない山田辰夫】を完璧に演じきっていたので、ここからクルんじゃないかな?と、色んな映画に呼ばれて「あれ?最近ずいぶん山田辰夫見かけるなあ…」っていう、寺島進や大杉漣みたいな存在になるんじゃないかしら?なんて、思っていたので残念…いや、そんなとこが山田辰夫らしいといえばらしいのかもしれないけど…
とりあえず、これをきっかけに未だDVD化されていない吉川晃司主演映画3部作が販売される事を願ってやみません。もう一度、観たい!合掌