禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2011年12月

to much I LOVE ME

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我々も先週観に行って来たのですが、友人の佐藤広一くんが監督しているドキュメント映画『元書店経営者 川合直美はいかにして落選したか』『元書店経営者 川合直美は、かつての対立候補者をいかにして応援したか』が2本立てで、MOVIE ONやまがたにて公開中でございます。ホントは12/22までの上映予定だったのですが、好評につき12/30まで延長という事になったそうで何より!毎日1回上映16:05スタートなので、年末休みに入った方は是非…2本立てで当日券1,200円と料金も格安ですんで、どうぞよろしく!

山形の方なら10年程前に山形駅西口あった、ジョン・レノンのポスターや市政をアジったビラが多量に貼られた書店を見た記憶がある方も多いのではないでしょうか?あの書店の店主が、この2本のドキュメントの主人公:川合直美さんなのです。川合さんのトゥーマッチな行動力と選挙に挑む意外な主張!輪ゴムを拾う川合さん、残ったラーメンの麺を絞ってベチャベチャな紙で包んで持ち帰ると言いだす川合さん、どくだみ茶に乳酸菌飲料を混ぜた不気味な色のドリンクを持ち歩き飲む川合さん…色んな川合さんを見る事が出来ます!

『ゆきゆきて神軍』や『神様の愛い奴』、洋画だと、ダニエル・ ジョンストンとかライアン・ラーキンのドキュメント映画が好きな方には特にオススメ!満足いただけること間違いなしです!

 

ヌラヌラPAPER vol.2

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ジュンと2人でA3の紙いっぱいにくだらない絵や文を描き散らかした壁新聞的ペーパー『ヌラヌラPAPER』の第2弾を作りました!今回はクリスマス特集!もちろん我々の事ですからキラキラウフフなクリスマスでなく、鼻ほじりながら茶化してるような内容である事は保証いたします!お子様からご老人まで、独身貴族から家庭を持った方まで満遍なく楽しんでいただける内容になっておりますので、乞うご期待!ちなみに今回の『ヌラコラージュ』は、ボクが担当しております。ジュンに「まだ、貼ってんの?何時間かけるつもり?」と訝られた力作をどうぞご覧あれ!すでにチビッコの「気持ち悪い…」という嬉しい反応もいただいております。

前回同様ご興味持たれた方は、お近くのセブンイレブンに行っていただき、コピー機のモニターから[ネットプリントサービス]を選び、認証番号[00737176]を入力していただきますと、ヌラヌラヌラっとプリントされますので、どうぞどうぞよろしくお願い致します。

ちなみに、プリントには20円かかりますが、これは我々への報酬では無く純粋にコピー機使用料といいますかプリント代ですので、ご了承ください。「またかよ…」とお思いの方も「やっと出たか!」と思っていただけた方も是非是非、クリスマス前一週間の浮き立った街に背を向けたような『ヌラヌラPAPER』を手にクダのひとつもまいてみませんか?プリント期限は、12月26日(月)の深夜11時59分までとなっております!ご注意ください。

 

巻爪海峡冬景色

2011/12/02/FRI
自分が病院に行く為に欠勤。両足親指の巻爪が悪化してから早1年…今まで2つの町医者に通ったが、状態安定せず。「これぞ理想の治療法!」と思い込んだワイヤー矯正術も、高い金払って病院でやってもらい、自分でも道具を買って何度かやったが完治にはほど遠く…やはりザックリ切るしか無いのだ!と一念発起して、山形市内の大きな総合病院に来たのだ。

受付を済ませ、皮膚科で受診。若い先生だったが、町医者の先生達より手慣れており道具もちゃんと「ザックリ切っちゃるけんね」という説得力ある物。結局「いきなり、たっぷりザックリいってしまうと歩きにくくなったりする場合もあるので、とりあえずちょっぴりザックリいってみましょう」ということで、麻酔をかけ(これが痛い!)、ちょっぴりザックリ。次回来院は3ヶ月後!「麻酔がぬけたら痛みがあるかも」という事で痛み止めまで処方されたが、もういきなり歩くのがラクになった。飛び上がる程ではないが、自分が麻痺する程度の地味な痛みがズッとあって、ちょっとぶつければスグ化膿するし、ワイヤーつけてりゃ布団にも靴下にもひっかかるし…やっと、この辛さから解放されたのかと思うと、気持ちが晴れ晴れした。

いつもジュンの通院時の昼食は、ジュンの好きな物を食べさせていたので「今日はボクの好きなものを」と言って、焼肉バイキングかかしのランチへ!最近がんばってるらしいという噂を聞いていたのだけど…ちょっとパワーダウンしている印象。寿司ネタの色は悪いし、総菜関係も文字通り「食指が動かない」感じ…以前はあった大根おろしやポン酢も無くなっていた。もちろんバイキングなのだから、すごく良い質を求めているわけではないが、にしても…

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でも、たらふくいただき満腹で帰宅。DVD『サイドカーに犬』(2007年)鑑賞。ダメな父親に愛想を尽かし母親は家出、残された主人公の少女と弟のもとに父が愛人のヨーコを連れてきた。若く美人でサバサバしたヨーコと仲良くなった主人公のひと夏の思い出…みたいな、ヨーコ役を離婚前の竹内結子が演じている。ヨーコと過ごした夏を大人になった主人公が思い出してる構成になってるのだが、その80年代の情景が何ていうか非常に中途半端で…『三丁目の夕日』みたく金かけてCGで昭和を作り出す事もなかんべと思うが、もう少し本気で“昭和のダサさ”“昭和のエグみ”が出てたらな…と思った。目を惹いたのは樹木希林、主人公とヨーコが訪れた家のばあちゃんを演じていたのだが、まさに昭和のああいう場所のああいいうシュチュエーションでああいいうことを言いやがるばあちゃんを完璧な説得力で演じていた。ホントに、舞台が現代か昭和かで樹木希林の演技はちがったと思う。



続けてDVD『マザーウォーター』(2010年)鑑賞。小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮、市川実日子、光石研という『めがね』そのまんまな布陣に、小泉今日子を加えたキャストで作られた、作風も『かもめ食堂』あたりに似た、妙齢の女性達が何か強固な意志を見せるわけでもなく発するわけでもなく、ゆるゆるフワフワそして肩に薄ら寂しさを漂わせつつ…みたいな作品。

『かもめ食堂』『めがね』の荻上監督は、ゆるゆるフワフワ肩寂し系の作品を撮っても、それに共感してくれるターゲットの客層の方達が「いいなあ、こういう暮らし…あたしもやってみたい」と気軽には口に出来ない設定で、現実との境界線を作っているが、この作品の松本監督はそれを取払っちゃっているので、そこがね…そこがボクは観ていてイヤだった。「できるもんなら、やってみな」というのは愛ですよ!登場人物への愛、自分の作品にサイフを開いてくれる観客への愛。愛が無ければ人の記憶には残りません。

『かもめ食堂』『めがね』でお馴染みのフードスタイリスト飯島奈美さんの仕事は、相変わらず美しくそそられる。主題歌まで『かもめ食堂』『めがね』と同じ大貫妙子さん…いいんだけどさ!いいんだけど…



夜半過ぎから『晩酌TV』、まぐろやで買ってきた刺身をツツキながら相変わらずグダグダと飲んだぜ!

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Samba Temperado

2011/11/27/SUN
休日。いつも通りダラダラと寝ていたら宅配便が…りょうちゃんがドライフルーツやナッツを送ってくれたのだった。ありがとう!バナナチップ美味しい!

昼過ぎから外出…ジュンが「今日は肉じゃい!」と言うので、南館の『花果苑』でランチ。店員さんに石焼きビビンバのセットを頼むと「ビビンバはどれにいたしましょう?」「え?」「こちらの中から選べますが…」「あ…えと…うん、トマトチーズ石焼きビビンバでお願いします」「かしこまりました」というわけで、一番想像つかなそうなのを注文してみた。

んが、テーブルに運ばれてきたものを見てビックリ!石焼きの器にゴハン・ミートソース・チーズがたっぷり!これ…ビビンバじゃなくて…ミラノ風ドリア?的な…あらら

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数種類の肉を盛り合わせた普通の焼肉定食を頼んだジュンが、満足そうに食べているのを眺めながら石焼きミラノ風ドリア(命名)をモチャモチャ…これが実に焼肉に合わない!焼いた肉をホカホカの白飯にトントンとノックさせて、その部分…タレと脂が染みたとこが焼肉のたまらん部分じゃないですか!トントンがチーズの上じゃなダメでしょ!逆に肉がビックリするわ「ええっ、余計に脂つきましたけど~」って!大失敗であった。

山形駅前の駐車場に車を止め、テルサホールへ…実は、お産直前のささこさんから「今にも産まれそうなので、行けなくなってしまって…」と『大野雄二&Lupintic Five』コンサートのチケットを譲っていただいてたのだ。大野雄二といえば、Jazzアレンジのルパン三世主題曲とかで一世を風靡した方…もちろんボクも当時「カッコイイ…」と熱心に聴いていた。

ホールに入ると中高年を中心としたお客さんで満員状態、ピアノとオルガンを操る大野さん以外にギター、ベース、ドラム、トランペット、サックスという5人のメンバーがステージに立つ。ささこさんが取ってた席が最前列のギタリストの真ん前だったので、それはもう…指使いからエフェクターさばきまで、じっくり観察させていただいた。でも、特に心惹かれたのはトランペットの爆発力とサックスの艶っぽさ、リズム隊の暴れん坊ぶり!大野さんも御歳70にして、手許も声も(MCだと)結構揺れてるんだけど演奏になると、ちゃんと音楽をクリエイトしている…不思議、というか素敵。バンドで最年少だというギターの和泉さんは、メインのMCを含めバンドのムードメイカーとして頑張ってらっしゃったが、数少ないギターソロはミスタッチが目立ち、見てるこっちがハラハラしてしまった。派手なアクションのないホーン隊の分も動かなきゃ!という焦りもあるのだろうけど、気になってしまった。トランペット、すごかったなあ…胸に突き刺さってくるような音だった。

期せずして『犬神家のテーマ』を聞く事が出来たり、ルパンのBGMの中でも大大大大大大大大大好きな曲『サンバ・テンペラード』がアンコールで演奏されたりと、実に満足な…バンドの音の中にどっぷり浸れた2時間が、あっという間にたっていた。チケットを譲ってくれたささこさん、どうもありがとうございました。

BOOKOFFで漫画数冊購入、スーパーで刺身エビとか買って帰宅。熱燗をチビリチビリやりながら、ジュンが剥いてくれたエビをモチャモチャ…

2011/11/29/MON
定時出勤定時退勤。帰宅後、晩酌しながらDVD『ぼくのエリ』(2008年)鑑賞。12歳のいじめられっ子の少年と、隣に越してきた不思議な少女エリとの物語。小さなラブストーリーであり、ヴァンパイアであるエリ絡みの猟奇的なシーンなどもあり、スウェーデンの雪深い町並みと共にピンと張りつめるような緊張感漂う作品。劇中、着替えしてるエリの股間が見え、少年が不思議な表情するシーンがあるんだけど、ボカシがかかっていて「あの表情は何だったんだ?」と疑問に思いネット検索してみると意外な事実が…なんだよ!性器丸映しとかじゃないんだから、ボカシなんかかけるなよ!結構、重要なシーンじゃん!プールでの静かな殺戮シーンは、個人的映画史に残る名シーン。



2011/11/30/TUE
定時出勤定時退勤。帰宅後、ジュンと外出…深い霧をかきわけ南陽太助寿司で食事。

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相変わらず義務のように『きんちゃく寿司』を食べているが、なかなか好物にはならない。米沢のBOOKOFFで漫画数冊購入。平安の湯の温泉で温まり、湯冷めしないよう急いで帰りビール!

2011/12/01/THE
定時出勤定時退勤。会社で、お茶の時間に頂き物のせんべい等が配られる事があるのだが、こう…小さめの色んな味のせんべいが詰め合わせになったのってあるでしょ?“お1人様詰め合わせ”みたいなやつ!アレを色んなせんべい屋さんのもの食べてきて、こないだ「うおっ!」と思うほど美味しいのがあって、その話しを少し前の『晩酌TV』でしたのよ。そしたら、ギンママさんが「その店、うちの近所だよ…」ってんで、ありがたい事に詰め合わせを送ってくれたのよ。『小倉山荘』っていうせんべい屋さんらしからぬ社名だったから覚えてたんだけど、ここのおせんべい…っていうかおかき?が、繊細で味がしっかりで…とにかく美味しいのね。ジュンもおせんべいなんてめったに食べない人なんだけど、喜んで食べてたわ!ギンママさんありがとう!

DVD『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(2010年)鑑賞。漫画家・西原理恵子の元ダンナでカメラマン&エッセイストの鴨志田穣の自伝的小説の映画化。アル中の鴨志田役を浅野忠信が、離婚したのに鴨志田を優しくフォローする西原役を永作博美が演じている。キャストや予告編の映像から今風な映像作品かと思って観たが、ちょっと古い作風に感じ「?」と思って監督さんを調べたら、かなり年輩の方だった。

“酔う”という行為の切ない側面や、幻覚幻聴のリアルとの混ざり具合の気持ち悪さなどが巧く撮れてるよう感じたが、大事な食事シーンなどはあまり美味しく撮れてなく、もったいなく思った。




 

 

外食夫婦

2011/11/25/FRI
定時出勤定時退勤。昼飯は、ジュンと共に上山城近くの蕎麦店『一力』で…本日をもって閉店という事で、店内ほぼ満席。昔からの馴染みであろうお年寄りが多く、店主夫妻は厨房に立ちつつも挨拶に席を回ったり忙しそう。最後のもりそばは、変わらずしみじみ美味しかった…好きな店だったので、お別れが悲しい。

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帰宅後、ビックマックが200円だというので、マクドナルドへ…数日前、ケンタッキーで胃もたれしたとか言ってたのに、その脂も消化せぬうちにまたファーストフード!

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「今夜も胃もたれしそう…」と吹きつつ、スーパーで晩酌用の刺身を買って帰路へ…帰宅後『晩酌TV』!相変わらずガッツリ飲みながら、深夜までブツブツとつぶやきました。

2011/11/26/SAT
休日。天気は良いが、これといって出かける用事なし…各地でイベントや祭りがめじろ押しだった秋が、すっかり終わってしまったのだ。とりあえず市内の『さかえや』へジュンが大好きな中華そばを食べに…セット物にするか物凄く悩んだけど、単品普通盛りで注文。食べ終えてみれば、もちろんそれで満足…欲張らなくて良かった。

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暖かい陽の入る寝室で、DVD『ホワイト・オン・ライス』(2009年)鑑賞。アメリカのインディー映画、80年代に一世を風靡した裕木奈江が出演してる事で極地的に話題になった作品だ。ストーリーは、アメリカに住む妹夫婦を頼って渡米してきたダメ兄の引き起こすドタバタと、巻き込まれてゆく妹家族の喜怒哀楽…といった感じか。このダメ兄というのが、妙にリアルで…自分勝手で、他人を思いやる心が欠けていて、なのに変に自信を持っていて妙にポジティブ、でも必ず接する人に迷惑をかけて…という、物凄いトラブルメイカーでありながら、どこか憎めないキャラクターで、演じてる渡辺広さんのルックスや演技を含めて凄い説得力あって、こういう男性が苦手なジュンは途中から「気分悪くなる!」と言って見るのを辞めたほど。『寅さん』を意識したと監督は言ってるらしいが、良い意味で日本人とアメリカ人の感覚の違いが出ていて面白い。やせ我慢をしない寅さんは、寅さんじゃないよ!



続けて、DVD『NOVEM』(2005年)鑑賞。ベトナム戦争の終わった1973年に当時の大学の音楽仲間が合宿してレコーディング、しかしメンバーは帰り道に交通事故で全員死亡。その時の音源や8mmビデオを現代の大学生が偶然手に入れ、感銘を受けた彼等はメンバーの足跡を追い楽曲をインターネットで配布、それが大きなムーブメントになってゆき…というドキュメンタリー風味のフィクション。レコーディングやミュージックビデオに関する知識が多少ある人にとっては、幼稚に見えてしまうであろう出来だが、逆に言うとそうでない人にとってはリアルに見えるかもしれない。1973年にしては、音も映像も現代的過ぎる…そういう所が気になると、インタビューシーンもお遊技に見えちゃって気持ち悪くなった。



DVD2本見て腹が減ったので、また外出…西バイパスの『太助寿司』でいつもの美味海丼!いつも美味しいが、今日はウニが特に良かった。

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買い物等も特に無かったのでストンと帰り、夜更けまでウダウダ過ごした。

 

 
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