禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2012年10月

洋麺屋 五右衛門(仙台青葉店)

五右衛門にはじめて行ったのは、中学生の頃だったか…多分、女子が「行きたい」と言ったのだろう数名の男女グループで訪れた記憶がある。スパゲティーといえばナポリタンとミートソースしか知らないような男子学生に、五右衛門のスパゲティーは彩り鮮やかで青を基調とした内装と共に“オシャレ”を感じさせてくれるお店であった。女性がやたらと「パスタパスタ」言い出した時代を経て来てるので、もちろんお付き合いしていた彼女とも行ったし、時には男友達数名で訪れ「大盛り」や「ハーフ&ハーフ」を連呼し、意外にコッテリしている五右衛門のスパゲティーで若い腹を満たしたのであった。

山形に五右衛門は無かったが、特に「千葉に帰省したら絶対行ってやろう」とは思わなかった。その程度の存在だったのだ…が、最近仙台であの青い外観を見かける事が何度かあった。店の前を通りがかるたびジュンに「五右衛門のスパゲティ美味しいんだよ」と繰り返した。繰り返しながら、何となく自分自身が行きたい気持ちになっていた…懐かしい味を確かめたいのか、共有できるはずのない何かをジュンにも触れて欲しかったのか

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ボクは、北海道の大地の恵みのチーズクリームスープスパゲッティー・サラダバー・ロイヤルミルクティーフロートのセット。ジュンは、モッツァレラチーズとなすのミートソース・サラダバー・アイスバー、クリームソーダのセットを食べた。

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「別に美味しくはないな」と思った。ジュンはナポリタンが好物なのだが、もっぱら家で自作したのばかり食べ、外で食べようとはしない。「なんで?」と聞くと「自分で作った方が美味しいから」と言うのを聞いて「そんな自信あるの?」と笑っていたが、確かにジュンが作ったスパゲティーの方がうまい。それに、この30年で外食業界の価格設定がかなり低くなっているので、五右衛門のスパゲティー1人前1,000円弱、セット物で1,500円弱という値段設定は割高に感じられてしまったのもある。サラダバーは品数少なく、アイスミルクティーは水っぽかった。ジュンは、アイスバーの杏仁アイスが美味しいよと笑っていた。

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思い出は心の中だけで輝くものなのかもしれないし、ボクはその光を掴み損ねてしまったけれども、五右衛門の店内はギッシリと混み合っていて、又そこで新たな思い出が作られていた。こうして変に昔の記憶を美化したままでいられない現在の“しあわせ”を大事に、ボクもまた新たな『美味しい思い出』を作る旅を続けよう。

住所/宮城県仙台市青葉区川平5-12-1
営業/11:00~22:30(LO 22:00)
 

不妊治療近況

結局、人工受精を4回やった。7月にやった4回目がダメで、8月はマルッと休んで(病院のお盆休みとの兼ね合いもあって無理だった)2人でガッツリ遊んだ。9月は体外受精の準備の為にマメに病院へ通い、ホルモンバランスを整えるために点鼻薬が処方されたり、自己注射を覚えたり…ジュンには、かなりハードな日々だった。ホルモンを薬でドーコーされているジュンは怒りっぽくなり、治療なのだから仕方ないとボクも耐えていたが、ついに互いにブチ切れ9月に大喧嘩をした。「そんなに嫌なら、もう(体外受精)止めよう」とまで言ったが、どうにか不妊治療中止は免れた。

10月に入ってからは、ほぼ毎日通院…ボクと一緒に、ジュンひとりで、友達のえっちゃんに連れてってもらった日もあった。仙台までヒーコラ通って卵胞を育て、11日に採卵!全身麻酔をしたので病院に一泊。で、16日に受精卵を胎内に戻し、どうにか体外受精完了…31日の検査まで結果はおあずけ。

厳しいね…そうじゃないかと思ってはいたけど、厳しい戦いだ。夫婦で戦ってるつもりだったけど、ボクはピルも飲まなきゃ点鼻薬もしない。毎日自己注射する事もなけりゃ、病院に行ってもお医者さんの前でパンツを降ろす事もない。通院に付添って待合室で居眠り、帰りに美味しいものを食べて、たまに精子を出すだけ…あげく「そんなに嫌なら止めよう」とまで言ってしまっている。

人生が不公平なものだというのは知っていたが、妊娠がこんなに難しい事とは知らなかった。採卵の翌日、ボク達は結婚10周年を迎えた。おめでとうのメッセージと共に優しい友人達が「体外受精きっとうまくいくよ」「ここまで頑張ったんだもん、きっといい結果がでる」と暖かい声をかけてくれる…

ボクとジュンは宝くじ売場の前に佇んでいる…ポケットから一枚きりの宝くじを出し、窓口のおばさんに当選確認をしてもらう。「どうせ当らない」と強がりながら、心のどこかで「もしかしたら…」と変な閃きを感じ、でもやっぱり絶望しながら立ちすくんでいる。あわよくばバンザイする事になっても、ガックリとひざまずく事になっても、握りしめた手は絶対に離さないでいようと思う…もう二度と、絶対に。

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中嘉屋食堂  麺飯甜(泉タピオ店)

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ラーメンギョーザ定食(945円)…ラーメンという料理の面白さのひとつに、「ひと目で素性がバッチリわかってしまう」というのがあるように思う。のせられたトッピングのクオリティや置き方、その下に見隠れする麺、そしてすべてを浸しているスープ、それぞれ丁寧だったり雑だったり、澄んでいたり濁っていたり…どれが良い悪いでなく、すべてがひと目でわかってしまい、時にはそれに裏切られたり予想を凌駕していたり…そういったドラマチックな体験すら与えてくれる。

ここのラーメンは、寝坊して慌てて家を出てきたおばさんのような顔をしている。すべてのトッピングは“とりあえず”そこに置かれている。メンマやキヌサヤに海苔がかぶさり、手元が狂ったのか多量にばらまかれた刻みネギがまるで中年男の無精髭のようだ。厚めの生地に油をジットリ吸い込んだ餃子も、ダンスしてるかのように飛び散っている。

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仙台泉アウトレットのフードコートにあるラーメン店。店構えの雰囲気もいいし、メニューも食いしん坊心を良い感じに突いてくる適度に凝ったラインナップ。きっと、有能な飲食店経営アドバイザーが「アウトレットに来る客の財布から何とか千円くらい引っ張り出す為に…」と本気で一生懸命考え、会議を重ねて作り出した店なのだろう。そんな雰囲気が、出される料理からも提供するアルバイト従業員からも匂い過ぎて、へそ曲りの食いしん坊的にはちょっとケチをつけたくなってしまった…ラーメンの不思議、ラーメンの素敵。

住所/宮城県仙台市泉区寺岡6-5-1  泉パークタウンタピオ2F
営業/10:00~21:00(LO 20:30)
 

台湾料理 美香居

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花楯の『小福』跡に何やらリーズナブルな台湾料理屋が出来たというので、ジュンを誘って「ほら、ボクたち今年台湾行ったし…そろそろあの味が懐かしいような懐かしくないような…ねっ?ねっ?」とか言いながら行って来た。お目当てだった安価なラーメンセット(700円)は昼ランチ限定とのことで一瞬どこも見てない目になったりしたけど、定食関係が充実してたので悩みに悩んで注文!

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麻婆豆腐定食(880円)…皿から溢れる麻婆豆腐は、丸美屋風!「辛くしてください」とお願いしたけど、あまり辛くはなかった。棒棒鶏など小皿が充実してるので定食としての華やかさはあるが、麻婆の豆腐がやけに多くて“オカズ”としてのパワーが足りず残念。ほとんどフルーツ缶詰な杏仁豆腐の存在感が際立っていた。

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台湾ラーメン(400円)…名古屋で発明された『台湾ラーメン』を台湾の人が作るとどうなるかというと「こうなるのか〜」という、あっさり味で悪くはないが、ちょっと物足りなさも感じてしまう一杯。

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餃子(280円)…台湾で餃子っていうと、水餃子なので「どんなんだろう?」とワクワクしてたら、まさかの棒餃子が!でも、具の味が濃いめで美味しかった。もちろん、皮はパリパリでビール飲みたくなる!夜の宴会プランがかなり充実してたので、機会があれば是非飲み会で利用してみたいなと思いました。

住所/山形県山形市花楯1-1-3
営業/11:00~15:00、17:00~24:00(不定休)
 

いさわ食堂

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住宅街にある何の変哲もないラーメン屋。以前は路地裏にあったそうだが、道路拡張で交通量の多い通りに面してしまったそうな…でも駐車場は無いので、近くで現場仕事してる職人や地元の常連客が多い。店内は5席程のカウンターと4人掛けテーブルが2つ。じいちゃんと息子さんがカウンターの中で鍋を振るい、ばあちゃんが配膳から会計までこなしている。11時半に店に入ったが、すでにほぼ満席…推定年齢80代の御大がお一人で座ってたテーブルに相席させてもらう。御大は、塩ラーメンを眺めながら瓶ビールを手酌で煽っている。平日昼から…羨ましいじゃないか

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ラーメン(500円)…ちょっと濁りのあるスープ、プリッとした食感の中細麺はやや柔らかめの茹で加減、青菜と薄味のメンマ、脂が走りしっとりとしたチャーシューは厚めに切られている。『ラーメンショップ』がチェーン店になる前って、こーいうラーメン出してたんじゃないかな?そんなことを想ったりした。優しい味。

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セットのミニチャーハン(250円)…本格的中華飯店ほどパラパラではない、ちょっとゴハンのしっとり感の残る、でもちゃんと作り立てな「こういう店ってこうだよな!」な、チャーハン。具も味付けもシンプルなんだけど、とにかくラーメンと合う!本当はラーメンライス好きなボクとしては、ライスを頼むつもりだったんだけど、「ん?もしや…」と思いコッチを注文して正解だった!

そこに暮らす人の量によって街の色は変わる気がする。仙台はちょうど山形と東京の中間みたいなイメージ、山形には無いけど仙台にはこういう…ボクが昔、新小岩で働いてた時によく通ってた店みたいな場所がたまにあって、何か懐かしい気持ちにさせられる。

住所/宮城県仙台市青葉区柏木1-7-15
営業/11:00~15:00、17:00~20:00(火曜定休)
 
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