禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2012年11月

道の駅『遠野 風の丘』

道の駅内にちゃんとレストランもあるのだけど、奥の方へ入ってゆくと六角牛山と猿ケ石川を眺めることの出来るデッキがあり、そこに軽食を販売しているフードコーナーがある。がっつり食事する気は無かったので、ここで何か気を惹く物があれば…とメニューを眺めたら、遠野名物のジンギスカン絡みの『ジンギスカンまん』と『ひっつみ』があったので、これ幸いといただいた。

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ジンギスカンまん(200円)は、もちろん肉まんの羊バージョン!思いのほか羊の香りが強く、お好きな方はお好きだろうけど、苦手な方は「ゴフッ」となってしまうだろう。もちろん、羊好きなボク的にはたまらん!河童の印もかわいい。

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ひっつみ(400円)は、鶏ダシのすいとん入り野菜汁といったところか。こういう家庭料理って、地味にコストがかかるのでお店で出すと妙にしょぼくなったりするけど、これは具だくさん!野菜もシャキシャキと美味しく、すいとんもたっぷり入っていた。半日くらい鍋の中に放っておいたうどんのような“ブヨブヨ麺好き”を自認するジュンは、「これをブヨブヨにしたら美味しそう…帰ったら作ってみよう」とつぶやいていた。

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住所/岩手県遠野市綾錦町新里8-2
時間/夏8:00~19:00、冬8:30~17:30(年中無休)
 

遠野旅行2012

人工受精の時から思っていたが、これ何がキビシイって「妊娠してるかも?」という期間が意外に長い事なのよね。人工受精だと精子を子宮内に送り込んで、体外受精だと受精卵を子宮内に送り込んで約2週間もの間「できてるかもしれないけど、できてないかもしれない」という状態で過ごさねばならないのだ。その間、ちょっとした体調の変化に「着床したのかも?」「ダメだったのかも?」と一喜一憂し、結局ダメだった時のショックたるや…

なので、そういったショックを和らげる為に、あらかじめ『結果判定日の直後頃に旅行の予定を入れておく』というアイディアを利用してる人が結構いる。旅行の計画を練るのは、判定を待つストレスから一時逃れさせてもらえるし、何より「ダメだった!ガビーン」となった時に「週末は旅行だ!ワーイ」方面に気持ちを紛らわせる事も出来る。

というわけで、今回残念ながら1回目の体外受精に失敗した我々は、この『ダメだったら旅行作戦』にのっとり、岩手県の遠野へ週末だけの小さな旅行に行って来たのだ。

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遠野といえば中途半端なオカルト者としては、妖怪絡みでの『遠野物語』の舞台の街、そしてそれを“まちおこし”に利用し、まんまと成功してるというしたたかなイメージもある。まあ『遠野物語』自体、遠野だけのエピソードではなく「ラジオやテレビのない時代の街道沿いで流通してきた面白話」の集大成的側面があり、日本各地で似た話が伝えられていたりするので、そういう意味でも「遠野に行けば妖怪に会えるかも?」というより「遠野に行って“まちおこし”に利用されてる妖怪達の働きぶりを見学してみよう」みたいな、ひねくれた興味を持っての観光であった。

『伝承園のオシラサマ』は、願い事の書かれた布を纏っていた。オシラサマとは、馬と愛し合い夫婦の関係になってしまった娘に怒った父親が、馬を木に吊るし殺してしまい。撥ねた首にすがった娘はそのまま天に昇り、オシラサマという神様になったという…なので、対になってる木人形の顔が一体は女性で、一体は馬なのだ。

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『かっぱ淵』への通り道にお寺があるのだが、その寺の入口がロープでトオセンボされていて「4時以降通行禁止」とあった。時計を見ると、ちょうど4時を少し過ぎたところ…ここまで来て諦める気になれず、ロープをまたぎ足早に境内を横切ろうとしたら「あれれ~?4時過ぎは入っちゃいけないって書いてあるでしょ~?」と嫌みっぽい声が!ハッと見ると、寺の住職らしきスエット姿の熟年男性が睨んでいる。「スイマセン!スイマセン!」と夫婦してコソコソ退散。かっぱ淵は個人の所有地というわけではないので、他に入る道が無いのはおかしいと散々歩き、やっと墓場の脇にあった細道を発見…ていうか、そこにも立て札があって“農道につき進入禁止”と書いてあるんだけど、どうやら車進入禁止のことらしかった。まぎらわしいんじゃ!

寺の駐車場にも“檀家以外駐車禁止”とあったり、有名観光地に隣接してるとあって煩わしい思いをすることも多いのだろうけど、檀家以外を人と思わぬような僧侶に驚いた。まさに妖怪!ていうか、いま思えばアレが河童だったのかもしれませんね…という結論にさせていただこうと思う。

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『山崎のコンセイサマ』に着いた頃には、もうあたりは真っ暗になっていた。しかもホントに本気の真っ暗である。物理的に外灯が少ない事と、知らない土地という事で“真っ暗の真っ暗”である。民家のある通りに出ても真っ暗度は高く、人通り皆無なこともあって午後5時過ぎとは思えない闇がスグそこまで迫っている。河原で揺れるススキも影絵のようにチラつき、盆地を囲む山影の奥にある濃紺の空だけが色彩を感じさせた。

遠野を出て盛岡に向かう山道も、盛岡市内に入ってからも真っ暗はつきまとった。バス通りの道路脇でも…たぶん北上川の土手だと思うんだけど真っ暗で、歩道の柵の向こうがストンと何も見えないくらいの漆黒の闇だった。山形で馬見ヶ崎川や最上川がこんなに“見えない”場所ってあったろうか?と考えたが、思い浮かばなかった。

駅前の安ホテルに投宿し、街に出た。盛岡も山形と同じように、駅から少し離れた場所に大きな繁華街があった。繁華街に向かう道すがら、21時過ぎなのに営業している雑貨屋があったので入ってみた。ニヒル牛のような貸し箱システムの店で、愛想いい女性店員はこの店をやりたいために東京から来たと語っていた。

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繁華街の中心であるアーケードは人通り多く賑やかで、チェーン系の居酒屋やカラオケボックスがキラビヤカに立ち並んでいる。裏路地に入ると、地の物を売りにした居酒屋やキャバクラ、焼肉屋も多かったなあ…ボク好みの店を探して歩いたが、なかなか見つからなかった。どうにか落ち着けそうなおでん屋さんを見つけ、岩手の酒を何杯か飲みホテルに戻った。

ビジネスホテルで、極めて軽い朝飯を出すとこは多いが、今回の宿は「ここまで軽いか!」と驚愕するレベルであった。

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2種類のパンと飲み物のみ。もちろん安宿なので文句はない…ただ、驚いた。

この日は盛岡市内を散策し、早めに帰宅するつもりだったが、どうも遠野のことが気になってしょうがない。別に「特別気に入った」とか「スゴイ場所だった!」みたいな感動を得た訳でないけど、何かひっかかってる。ジュンが「そういえば、遠野のジンギスカン食べれなかったね」と残念そうに呟いたのをここぞとばかりに攻め込み、結局遠野へ戻る事に…

道の駅でキノコや野菜を手に入れ、遠野に入ってスグの店でジュンの好物の馬刺しも買い与えた。昨日は真っ暗だった『山崎のコンセイサマ』をあらためてお参りし、夫婦でしつこく子宝祈願!と手を合わせた。

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駅前の観光協会で写真入りのかっぱ捕獲許可証を作り、かっぱの御猪口を購入。

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駅周辺を徘徊…さすが盛岡とちがい、ここいらへんはマイペースな飲み屋が多そうで、次回は遠野に宿を取って呑み歩くか?なんて話をする。

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念願のジンギスカンを食べ、その勢いで南部鉄器のジンギスカン鍋まで購入。昨夜呑んで気に入った岩手の酒も自分達への土産として手に入れ、結局この日も真っ暗になるまで遠野をフラつき、やっと帰路…

遠野に来る前の晩、布団をかぶって一時間ばかりで頭痛と吐き気に襲われ目を覚ました。悪酔いで寝入る事はあっても頭痛になった事は無かったし、第一その晩は深く晩酌してもいない。枕に頭をのせてるだけで後頭部が気持ち悪く、横になってもいられない…明日は長時間運転なのに、これは参ったなと思い換気したり、水を飲んだり、あげく胃酸過多かとうどんをすすってみたりもした。

結局、明るくなるまで寝れず、そのおかげで出発が遅れでしまった。一日目はズッと熱っぽく「風邪だったのかな?インフルエンザじゃないといいんだけど…」なんて思ってたが、帰りにはスッキリ!頭痛も熱っぽさも治まっていた。だから何というわけではないけど、こういうの嫌いじゃないのよね…なんせ、中途半端なオカルト者なので。

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蔵王そば処  悠々亭

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蔵王温泉街の中心部にある複合施設『蔵王センタープラザ』にある蕎麦屋…というか食堂?隣接するレストラン『フレスガッセ』とも店内は繋がっており、メニューも裏表で共有している。

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天麩羅板そば(1,350円)…店の入口に「手打ち」と大きな暖簾があったので少々期待してしまったが、おそらく製麺所で手打ち・機械切りされたのであろう蕎麦粉の割合の少ないものであった。ツユは関東風の味がいつまでも口の中に残るタイプ。紅葉シーズン真只中の昼時だったので、店内は混雑しており天麩羅の仕上がりもイマイチ…観光地なので仕方ない。

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せっかくなので、ツユにネギや大根おろしをガンガン入れ、天麩羅をバシャバシャひたして豪快に食べてみた。「モーやけくそ!」ってな具合である。腹が満たされ店を出て、同じく『蔵王センタープラザ』内の温泉に入った。こちらは、表に目立つ看板が無いからか随分空いていて、のんびり露天風呂からの紅葉を楽しんだ。ある意味、プラマイゼロかもしれない…

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住所/山形県山形市蔵王温泉903-2
時間/11:00~15:00
 

新宮

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仙台のオフィス街、近所の住人&勤め人しか知らないんじゃ?と思ってしまうような裏路地にあるラーメン店。3名いる店員さんは、イントネーションからして中国の方かな?元気いっぱいの「イラッシャイマセ!」が嬉しい。

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店前がガラス貼りになっていて『中国四千年の技』とあるが、なんとここで一食一食注文が入る度に中華麺を手打ちしているのだ!バチンバチンと生地を叩きつける音が店内に響いたかと思うと、「一本が二本、二本が四本」方式でアッという間に細麺の束が出来る…力強く、そして素早いのだ!

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排骨麺(パーコーメン 750円)は、この店のイチオシ!揚げ立ての豚バラのから揚げ(排骨)が浸っているスープは、見た目よりかなりアッサリしていて塩分控え目。排骨以外の具は、ネギ・青菜・メンマとシンプル。で、気になる麺は…超おいしい!ツルツルと滑らかで長く、プリプリとしたコシがある…量も多めで食べ応えアリ。引き伸ばす打ち方なので、麺の太さにバラつきがあるのもイイ!好みの問題だけど個人的には、麺のインパクトと比べると、スープがもっと強くてもいいんじゃないかな?という印象。

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みそ拉麺(700円)、こちらも麺の個性に対してスープが…丁寧にとられたダシの奥に昔のラーメン屋はどこも使っていた缶の“みそラーメンのタレ”の味がする。シャキシャキの炒め野菜もスープが薄めだと、ちょっと浮ついて感じるのが残念。次来ることがあったら、排骨麺一択だなと思いつつ店を出た。

接客担当していた店員のオジサンが、蝶ネクタイしてたのが素敵でした。こーいうの大事!

住所/宮城県仙台市青葉区木町通1-2-25(駐車場ナシ)
時間/11:00~20:00(日曜定休)
 
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