禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2013年05月

ブチ猫の湯呑み

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去年の秋、Twitterを通して知り合った南陽市在住の陶芸家:樽見浩さんの作品を2点ばかり手に入れた。見知った人の作った器で呑む酒というのは、こんなにちがうのか?と思うくらい趣があり驚いている。冬場、日本酒をいただくといえば燗つける事が当たり前だった我が家だが、今年の冬はこの樽見さんの湯呑みにトットッと注ぎ常温でいただくのが気に入ってしまい、ほとんど燗酒にする事が無かった。

ひとつの器の中にザラザラした部分、ツルツルした部分…たまに指に突起が触ったりするのも楽しい。知ってる人が土を練り、窯に火を焼べ作り上げた磁器の表面から伝わる情報のひとつひとつが、自分に語りかけているようで、ダラダラと飲み続ける晩酌の相手をしてもらってる気にすらなってくる。ブチ猫の柄のような湯呑みの向こうに、樽見さんの大きな背中が揺れたような気がした。
 

元祖感!本舗感!

滋賀の三井アウトレットに行った時に、フードコートでこの店名『元祖なにわ黒カレー家本舗』を見かけて「あ、大阪発祥のカレーチェーン店なのかしら?」と思って興味を持ったのですが、後から調べてみたら想像とはちがってこのフードコートにしかない店で、ガクッ

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味は見た目通り…スパイシーでコク深いけど、予想の範疇は超えない及第点なカレー。ココイチにあるような辛味パウダーやラッキョウがカウンターにあり、自分でお好きにスタイル。650円でこの盛りはちょっと寂しい気もするけど、場所柄仕方ないのだろう。「元祖」や「本舗」といった客の気を惹くような文言の出所がどこかは不明ながらも、そういった“てんこ盛り加減”が「なにわ」要素なのかもしれませんね(無表情で
 

煮付

沖縄の【黄色いカレー】もういっちょ!那覇の観光スポット“第一牧志公設市場”からアケードを奥へ奥へ(つまり国際通りと反対側に)入って行くとある『豊食堂』のカレーライス(450円)。

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どうですか、この地味なルックス!しらっと業務用レトルトカレーを温めて出してるような食堂の店主の鼻面に突き出したくなるような、この手造りでないと出ないであろういなたい存在感。ゴロリとしたジャガイモ、決してたっぷりでない豚細切れ肉、善かれとの思いで入れられたのであろうが妙にコーンの存在感が際立ってしまってるミックスベジタブル…そして、味付けは脂・塩気共にかなり控えめ!あっさりカレーライス!もちろん鰹のダシが効いております。「公設市場で伊勢エビ食ってる場合じゃないだろう!」そんな気にさせられます。

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『豊食堂』、かなり渋い佇まいなのですが客層もかなり年齢高めで、主に買い物ついでに寄ってく地元のばあちゃん達の馴染みが多いようでした。沖縄そばやちゃんぷる、田汁、揚げ物など多彩なメニューの中でも(ばあちゃんたちの)一番人気は、煮付(600円)。

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豚三枚肉、大根、かまぼこ、コンニャク、豆腐、昆布等が鰹ダシの醤油味でサラッと煮付けられている。所謂“野菜の煮物”ほど濃い味付けではないのですが、しっかりと味が沁みており箸がススムのだ!沖縄独特の油の浮いた味噌汁も白飯と合って美味しい。結構なボリュームだけど、ばあちゃんたちもペロッと平らげててビックリ!
 

黄色いカレーライス

引き続きカレーライスを食べているのですが、数ヶ月集中して食べてきた中で一番インパクトあったのが、沖縄の【通称:黄色いカレー】でした。全国的に安価なチェーン系飲食店に追い立てられ風前の灯火となっている、昔ながらの…じいちゃんばあちゃんがやってるような食堂が、沖縄だとまだ結構残ってるのですが、そういう店で出してるカレーライスが特殊で美味しいのです。

作り方はもちろん店によって微差がありますが、基本は…タマネギと下茹でしてあるジャガイモ・ニンジン、三枚肉(店によってはランチョンミートや煮豚を使用)を炒める。カレー粉と小麦粉を投入した後、鰹や鶏ガラでとったダシスープ(沖縄そばのスープベース)で溶いてゆく…という、ね?特殊そうなのが伝わるかしら?というわけで、そろそろ写真を…以下が豊見城市の『海洋食堂』さんのカレーライス(500円)です。

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体型で判断してくれたのか、運んできたばあちゃんが「大盛りにしといたからね」とボソッと一言。大きなお世話をと思いつつ、もちろん嬉しい。カレー粉のスパイシーな香りに意外性のある和風ダシのコク、小麦粉のポテポテとしたトロミが、新鮮さと懐かしさを感じさせてくれるシミジミ美味しいカレーライス。脂や塩気の過剰な濃さは無いので、明らかに今風では無いけどガッツリ大盛り食べても胸焼けしないのがありがたい!

これは【黄色いカレー】なんて漠然とした名前じゃなく、【欧風カレー】や【カレー南蛮】のようにインパクトある呼称、例えば【沖縄カレー】とか名乗っていいと思うし、もっと…沖縄そばやタコライスみたく沖縄料理屋のメニューや物産展にレトルトが並んでもいいような、個性的でスペシャルな料理だと思う。全国のカレーライスファンに是非食べてもらいたい一皿!

ちなみに同じ『海洋食堂』さんでジュンが食べた てびちそば(700円)のボリュームが凄かった。

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豚足大好きなジュンが「もうしばらく豚の足は見たくないよ…」とうなだれ、しばらくホテルで寝込んでしまった。
 

平日昼時

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無職になったらぜひ満喫したいと思っていた事のひとつに“平日昼の温泉でノンビリする”というのがあった。山形には300円程度で入れる温泉施設がいたる所にあるのだが、平日夜は仕事の疲れを癒しにくる人達(自分含む)、土日は家族連れ等でなかなか混んでいるのだ。

平日昼ならさぞかし空いてて、サウナもガラガラ、湯船でも手足伸ばし放題なのでは?と期待していた。が!ところがですねえ…行ってみてビックリ!お年寄りのお客様でかなり混んでるのね…駐車場なんかも満車に近い事もあったりなんかして、まあ考えてみりゃ地方は老人人口が多いのだから「そりゃそーだ」って話しなのですが、最初は驚きました。

しかも浴場が自分以外全員老人!という異世界感ハンパないシュチュエーションで、驚きの度合いも増幅!お年寄りがねえ…これが、動きがスローモーじゃないですか?平日夜や土日の人の動きに比べるとですけど、かなりゆっくりなので、アクションゲームでいきなり敵の動きが全部スローになって「うわ、やりにくい!」ていう、そんな違和感がストレ…いや、おもしろいのです。

同じようにランチも勤め人の皆様とはちょっとズレた時間にノンビリ…なんて思っていたのですが、これまた老人に加え熟年おばさまグループ(大声おしゃべり&長居)で結構1時過ぎ2時過ぎも賑わってる事を思い知ってしまったのでした。

そんなわけで、平日昼間に色んなとこを覗いて回ったのですが、一番インパクトあったのは…やはりBOOKOFFかな?「女子供じゃあるめいし風呂なんぞ毎日入ってられるか!」みたいな獣のような存在感をプンプン漂わせてるワイルドガイたちが一心不乱に立ち読みしていて、普通に勤め人してる時では見えなかった社会の一面を垣間みれた気にさせてくれたりくれなかったりするんじゃないかなとか思ったり思わなかったりしました。
 
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