禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2014年02月

野獣生誕

2月20日、無事待望の子河童が産まれました。事前検査の通り少々やっかいな病気を持ってこの厳しい世に降り立ってしまった我が子ですが、いたって元気!丁寧に治療を続ければ普通に生活できると言われております。はじめて対面した子河童のかわいさに震えると共に、その子が抱えた病気の重さに心臓がえぐられるような痛みを感じました。今まで「子を持つこと」「病気の子を持った親の気持ち」何ひとつ自分はわかっていなかったんだな…と背筋が凍る思いです。ただ、かわいい!本当にかわいくて仕方ない!子河童が少しでも快適に生きてゆけるよう、父親として最大限の努力を惜しまぬ事を心に誓います。

この四ヶ月、病室に閉じ込められ厳しい生活を耐え抜いた妻ジュンにお礼を…本当にお疲れ様でした。そして、ありがとう!これからまた、家には帰れず子河童の付き添いとして、病院に寝泊まりしないといけない生活が続きますが、二人で頑張りどうにかこの局面を切り抜け家族三人と猫一匹の穏やかな生活を手に入れよう!ホント、子河童に会わせてくれてありがとう!

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カウントダウン

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もうそろそろ子河童と会えるので、ちょっと脳味噌が普通じゃなくて…もう誰とも話したくないような、誰とでも話し込みたいような、ワクワクイライラドキドキな日々を過ごしております。なので、これがきっと子河童が産まれる前の最後の更新。ホントはもう一軒くらいお店の話しを書きたかったんだけど、ダメだった…途中まで書いたんだけど、嫌味臭くなっちゃって落ち込んで消したわい。美味しくなくても価値ある店ってあると思うんだけど、それをアレするのって難しい…もし、そのお店の方が読んだら悲しいだろうし。こんなもの書いて何になる!って思っちゃう。んもう、バカバカ

昨日今日は大雪の影響で面会に行けず…だから4日間誰とも話さず、あ、ゼニとは話してたけど、とにかくズッと子河童のことを考えていた。今何してるかな?とか、今何してるかな?…あとは、今何してるかな?って。数日前、自分の両親にメールしたの、子河童の病気の事を…話してなかったから、突然「産まれました」「手術します」じゃひっくり返っちゃうなと思って。わかってくれたみたいで良かった…ジュンもホッとしてた。こんな、我々不安定で友人達もなかなか声かけずらいと思うけど、それでもコハルちゃんがお菓子送ってくれたり、りょうちゃんが手紙くれたり、山形来る前だからもう10年以上前一緒に働いてたユカちゃんがダンボールいっぱいお下がり送ってくれたり…ホントありがたい。玉置さんも毎日のように「製麺機送ろうか?」って声かけてくれるけど、ありがとう…製麺機はいらない。

前にもちょっと書いたけど、子河童はすごくコミュニケーションとってくれて、ジュンとメールで子河童の話ししてるだけでモジョモジョ反応してくれたり…すごく通じてる感を与えてくれる子なのです。こうして今、無職であるおかげで一日おきに通院できたり、自分も入院して患者の生活を思いやるスキルを身につけたり、大ケガしたのに死ななかったり…全部、子河童の采配だと思うのよ!でも、きっと産まれてくる子はそれらとは全く関係ないの!そこが素晴らしい!ボクの思い入れや、ジュンの闘病から続くドラマとは全く関係なく、産まれてくる子は何も知らず何も語らず(当たり前ですが)ただただオギャーとそこに現れるんだな…そこに、我々の救いがある。

子河童を授かるまで不妊治療してる2年間、ジュンと2人であちこち旅をしたの…恐山、八戸、遠野、盛岡、仙台はもちろん沖縄にも2回行って、タイにもポチくんと行った。大阪、京都、滋賀…気分転換と子供が出来たら旅できないだろうからって、でも妊娠してからの8ヶ月も実に濃厚な旅をしてるような気分だったな。楽しい事も苦しい事もてんこ盛りで、でもお腹の子河童だけはスクスクと確かに成長していて…でも、この旅ももうすぐ終わる。これで、やっと日常に戻れるのか、はたまた新たな旅へのスタートなのか…ここはひとつキレイにまとめたいとこだけど、まとめちゃうと終わっちゃうので、グズグズと尻切れたい…また、産まれたら報告します。最後にワガママをひとつ…ごめんなさい、子河童の病気が少しでも軽い事を一緒に祈ってくれたら幸いです。ありがとう。
 

山形市南松原『久高食堂』

去年のちょうど今頃、無職になり時間が出来たので市の健康診断に行ってみた。当然のようにメタボうんぬんで引っかかり、生活習慣改善の問診を受けないと帰らせてくれないという流れに…メタボなんとかアドバイザーという妙齢の女性は、マスカラは目元にくっつき口紅は歯にくっつき「朝早くからお仕事ご苦労様です」といった様子の方だったが、なんだか「タバコやめれませんか?」とか「毎食野菜料理一品プラスしてもらえませんか?」など、とにかく乱暴で辟易してしまった。

どうにかこうにか、なんとかアドバイザーの攻撃をかわし解放されたのは10時頃、当然朝から何も食べてないので空腹だった。前晩から降り続いてる雪は勢いを増し、町は真っ白…昼食にはまだ早いのでチェーン店の牛丼でも食べるしかないかと判ってはいたが、なんとなくそんな気になれず大通りの方でなく住宅街の細道をクネクネと入って行った。見知らぬ道の袋小路で2度行き止まり古びた団地が並ぶ通りに出た、大きな団地の一階部分は商店が並んでいたようだが、今は営業してる店は無いようだ…降りしきる雪のせいもあり人気なくひっそりして見えた。そんな団地の近くに見た事ない食堂があった。昔ながらの雰囲気ある食堂…惹かれはしたが、駐車場が見当たらないのと店先にいたお店の方らしきばあちゃんにジロリと一瞥されたのに気圧されて、思わず通り過ぎてしまった。

一度道をそれると、ある意味迷子になってたような状態だったので、後戻りする気にはなれずそのままどうにか大通りに抜け、結局その日は…何を食べたか覚えていない。それから何度か近くを通りがかった時に「あの店、何だったんだろう?」と探してみたが、不思議と見つけられずにいた。大雪の日に見たまぼろし…そんな風にさえ思っていた。

で、ついこないだ…大雪の時に、あの時と同じように空腹で近くをクルマで走っていて「あっ」と思ったわけですよ、「もしかして、この雪道ならあの店に連れてってくれるかもしれない!」って…住宅街に入り、クネクネ曲がって団地があって…うわっ、あった!

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のれんが出てるから営業中にちがいない!今度は落ち着いて駐車スペースにクルマを停め店に入る……店内はやはり歴史を感じる昭和な佇まい。客の気配を察して奥からじいちゃんとばあちゃんが出て来た。じいちゃんはテレビをつけ客席に座り、ばあちゃんは厨房へ入った。ボクは立ったまま壁に並ぶお品書きを眺める…そば、うどん、丼物…とんかつ定食1000円か、気合い入ってるな…ラーメン関係の中にお店の名前を使ったメニューがある、じいちゃんに「久高ラーメンてどんなのですか?」と質問すると「お揚げが入っててな…」と、あまり聞き取れなかったがそれを注文した。ポジション的に、ばあちゃんが作る係でじいちゃんはおしゃべり担当かなと思ったが、結局店を出るまでじいちゃんはテレビを凝視していて話しかけてはこなかった。

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久高ラーメン(700円)…お揚げには餅が入っており、つまり餅巾着だった。和風ダシのスープに色んな野菜…良い言い方ではないかもしれないが、前日の鍋の残りで作ったラーメンといった感じ。しょっぱめのスープもそんな雰囲気だった。昭和な佇まいながら整然と片付いた店内とテレビで流れる朝ドラの再放送を交互に眺めながら、こんな家庭的なラーメンを食べているとなんとも懐かしい気持ちになり、一年越しでこの店に入れて本当に良かったと満足感に浸れた。

やっと店名を把握したので、帰宅後ネット検索してみたら普通に口コミサイトに情報があってズコッとなった…全然「大雪の日に見たまぼろし」では無かったが、いいのだ…今冬中にもう一度訪れ、ノーマルの中華そばか気合いの入ったとんかつか…いやいや、板そばも気になるな…あの店で手打ちしてるのかしら?とにかくまた行かなければ!
 

山形市大字松原『味むら』

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小鉢の数がとにかく多い事で人気の味むらさん!ラーメン関係を頼んでも、ごっそりと小鉢が並びます。今回注文したのは五目ラーメン(700円)、とにかく五目は店によって全然ちがう物が出てくるのでギャンブル率高くドキドキ…で、味むらさんの五目は野菜あんかけ系でした!しっかり固めの醤油あんにたっぷりの野菜と豚バラ肉…で、量がたっぷり!麺もしっかり大盛り級の量で大満足。小鉢は相変わらず野菜類が多く、現在のボクのような独り暮らし中年男性にはありがたい。壁に貼られた揚げ物など単品メニューにプラス200円でも定食にしてくれます…もちろん小鉢もズラリ!
 

子河童大好き!新米パパのドキドキ日記

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帝王切開予定日まで2週間切って、夫婦してドキドキしております。2週間たったら我々はきっとそれ以前の我々とはちがう我々になってしまうのだ。ボクのハンドルネームは“子河童ちゃんパパ”になり、このブログも育児日記となってしまう事でしょう…ハッハッハ…今は冗談のつもりで書いてるけど、2週間たったらわからないよね『禿生海峡冬景色』が『子河童大好き!新米パパのドキドキ日記』にタイトルが変わったら、「ヤベエ!本当に狂っちまった!」と笑ってやってください…それもまた人生。

そういえばこないだ、ジュンがすでに病棟内で一番の古株となってる事が判明!かれこれ4ヶ月弱…同室の仲間10名以上を送り出してる身として、今じゃ新入り妊婦さんから「ジュンさんがいるおかげで鬱にならずにギリギリ留まってます」と頼りにされてる様子。おめでたいはずの妊娠が一転、仕事や家庭から強制離脱しなければならず出産まで数ヶ月…いつ退院できるのか?いったい自分がどうなるのか?何もわからず落ち込んでる妊婦さんには、やはり同じ悩みを持つ先輩が心強く写るのだろう。点滴の機械の扱いとか、もはや看護師さんのように手際よく操作してるもんな…

そんな同室の奥様方の中には、すでに上の子育児中という方もいらっしゃるので「赤子のいる生活」についてちょこちょこお話し聞いたりするが全然わからん。というか、多分これって体験してみないとわからないものなんだろうなあ…という事だけはわかる。性交する前に体験者から愛撫や避妊具の使用法を聞いているような…そんな伝わらない感だけがビンビン伝わってくる。

相変わらず子河童の胎動は激しく、我々を楽しませてくれている。数週間前の土曜日、一緒に昼飯食べるつもりで面会に行ったのだが少々遅れてしまった。すでに配膳されて30分くらいたってたのだが…慌てて病室に入るとジュンがベッドの上でうずくまってる。ビックリして「どうした?」と聞いたら、配膳されてから「早くメシ食え!早く早く!」と子河童が暴れて、横になっていられないくらい痛かったという。「先に食べてて良かったのに〜」と言いながら食べさせたら、嘘のようにスッと静かになった…そんな具合で、どうやら子河童は誰に似たか食いしん坊らしいのだ。今では毎日、配膳車がやって来るキーキーという音を聞きつけては「メシだ!メシだ!」と暴れている。これって普通?
 
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