禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2015年04月

ドナルド・マクドナルド・ハウス・せんだいハウス

難しい病気にかかった時、より充実した施設のある県外の病院へお世話になるというのはよくある話しですが、病人が小さい子供の場合どうしても両親の付き添いが必要となります。両親といえども同じ病室に寝泊まりできるのは基本的にひとり…週末子供に会いに行ったり、大きな手術の前後に数日付き添いたいという場合は、どうしても片親や兄弟・祖父母は病院近くのホテルなりに泊まらねばなりません。そこで、そんな家族の為に1泊1000円で宿を提供している施設があります。それが、ドナルド・マクドナルド・ハウスです。

名前の通りこの施設にはマクドナルドが大きく関わっており、現在も店頭での募金箱をはじめハッピーセット1点売るたびに1円寄付等のユニークなサポートも行ってます。基本的には、企業や個人からの寄付をもとに公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが運営し、施設で働く人たちの多くはボランティアの方々です。

現在、世界37ヶ国344ヶ所にハウスがあり、約半数がマクドナルドの本場アメリカ!日本には札幌から福岡まで9ヶ所あります。ボクも難病の子を持ち県外の病院へと通う親ですので、先月娘の手術入院の際に利用させていただきました。

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看板は小さめ、コンクリート打ちっ放しの洒落た建物です。

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ロビーでは、ドナルドが迎えてくれます。これは夜撮ったので、ちょっと不気味に見えるかもしれませんが…

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広い共有スペース。奥には大きなキッチンもあり、利用者ごとに冷蔵庫スペース、食料庫スペースもあります。左側には洗濯機・乾燥機がズラリと並んだランドリースペース、手前には子供用のプレイスペースもありました。

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ここは、読書室。寄付された本やCD(寝室に備え付けられているCDラジカセで聴ける)がズラリと並んでます。せんだいハウスが作られてから10年以上たっているのですが、そうとは思えないほどキレイで清掃が行き届いてます。

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寝室は基本的にこのスタイルで、もう少し多い人数で泊まれる大きな部屋もいくつかあるそうです。どちらにせよ、ひとりで泊まらせてもらうには、ちょっと申し訳ない広さ。ベビーベットや長期滞在の方(せんだいハウスは最長1年間住むことができます)にも対応できる大きなクローゼットがあるのもありがたい。洗面道具(石鹸やシャンプー等も含む)やドライヤーは無いとホームページに書いてあったのですが、寄付された物が備え付けられており、さらに使い捨てハブラシや使い捨てカミソリ等(これらも寄付された物)も廊下に「どうぞご自由に」と置かれていました。

寄付といえば、キッチンには米(一合ごとに小分けされてた)や味噌(これも少量ずつ小分け)、生タマゴ(それぞれJA等からの寄付だそうです)が用意されているので、最悪何も食材を用意できなくても最低限の食事が摂れる配慮がなされていました(いつも必ずあるというわけではないそうですが…)。ボランティアスタッフは年配の方が多く、施設が施設だけにとても優しい態度で利用者に接してくれてる雰囲気でした。

施設内は禁酒、タバコは指定された喫煙所のみ…は、まあ「そうだろうな」といったとこですが、ちょっとギョッとしたのは、寝室での飲み食い絶対禁止(ギリギリ水はOKとのこと)。これは、寝室に篭りっきりで出てこなくなってしまう利用者が稀にいるから…それを防ぐ意味合いもあるとか何とか(寝室にはテレビもありません)。それから、これは格安で利用させていただくのだからもちろん喜んでやらせていただいたのですが…退室時にみっちり部屋の掃除をやらなければならないという決まりが!掃除機かけるのはもちろん、浴室は磨くだけでなく水滴が残らぬよう拭きあげねばならないのです。つまり、入った時と同じ状態にして出てくという…ゴミはもちろん所定の場所に出し、枕カバーやシーツは洗濯機に放り込むとこまでせねばなりません。寝室飲食不可と徹底した部屋掃除に関しては、ホームページに掲載しといた方が心構えできて良いのでは…と思ったりもしました。たった1000円で泊めてもらえて良い事ばかりの方が不気味っちゃあ不気味だし…

今回は2泊のみの利用でキッチン等を使うほど余裕が無かったのですが、残念ながら今後も手術入院の予定があるので、次回はさらに活用させてもらえたらと思っております。とまあ、色々書かせていただきましたが…我々のような難しい病気の子を持つ親にはホント、ありがたい施設です。僅かな時間寝る為だけにホテルに泊まるのも金銭的負担だし、県外の自宅へ数時間かけて帰るのも体力的負担…それらを取り除いてもらえるだけでなく、そこかしにある寄付を目にするだけで“寄り添ってくれてる誰か”の存在を実感できるのですから…

マクドナルド店頭の募金箱、今まであまり目立たない存在だった気がしますが、最近こんなキャンペーンを行っております。

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300円以上募金してくれた方へ、見るからにドナルドっぽいソックスをプレゼント!という…何だかちょっと嬉しくなって、早速募金させていただきました。ソックスが大人サイズと子供サイズ選べるというのも洒落てるじゃないですか…「いつはくんだ?」って感じですけど。マクドナルド、決して順風満帆な経営状態ではないと最近ニュースで耳にしますけど、ボクは応援し続けたいなと思っております。いま期間限定で出てるさくらんぼシェイク美味しいよ!果汁0.15%だけど、ここ数年の期間限定シェイクで久々のヒット!是非お試しあれ!
 

Bogey man

禿生という名前を長いことネットで使っています。「何でそんな名前?」とたまに聞かれることもあるのですが、特に思い入れがあってつけた名前ではなかったりします…初めてインターネットというものに接続する!という手続きの中にアルファベットのニックネーム(?)的なものを入力せねばならず、考えなしに「namahage」と入れたらもう使ってる人がいるらしくNGで、「マジかよ?」と薄笑いを浮かべつつナマハゲのアナグラムである「hagenama」と入力したらもちろん使ってる人などおらず、結局その「hagenama」と長きに渡って付き合うこととなったのでした。そんなわけで、いつか本家のナマハゲ様へ挨拶に行かねばと思いつつ幾年月…やっと会ってくることが出来ました。

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秋田県の男鹿半島に入ると、いたる所にナマハゲモチーフが!

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岩手の遠野なんかもそうですが、こういう妖怪の類を観光キャラに仕立ててしまうのには正直違和感を覚えます。

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個人的に「日本のブギーマンは鬼だけど、東北のブギーマンはナマハゲ!」という想いがあるので、怖い存在であって欲しいのです!

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でも、結構どれも良いデザイン。

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「高原の森美術館」て感じの趣ある建物だが、ナマハゲ博物館でもある『なまはげ館』…ちょっと意外でした。

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なまはげ館のポスト、かわいいけど茶化されてはいないデザインのキャラクター。

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館内は、当たり前ですがナマハゲづくし!

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それほど広いわけではないですが、15分程度の映画なども見れてナマハゲ基礎知識がきっちり学べます。

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仮面に関する展示などもありつつ、やはり圧巻は最後の展示である地区ごとに結構ちがうナマハゲ全員集合!

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展示室にナマハゲの怒号がエンドレスで流れる異様な空間で、じっくり多種多様なナマハゲと向き合います。写真の向かい側にも倍以上のナマハゲがずらり。

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しばらくして目が馴れてくると、怖い度が高いナマハゲは前列に…

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後列には、「えっ、あなたは誰?」みたいなナマハゲも混ざってたりします。

で、ひと通り見終わって「さあ、帰ろう」となったのですが、ジュンが「やっぱり隣も見てえなあ」と言いだした。隣には『男鹿真山伝承館』という仰々しい名前の施設があって…別料金なのですが、まあそこでナマハゲ体験ができる!という、実際に演じてくれるのを生で観れるわけなんですね。ボク的にはなまはげ館の映画で一連のアレは見たからもういいんじゃない?って感じだったのですが、「見てえなあ」と意外に食い下がってきて…一旦駐車場まで行ったのを引き返し、なまはげ館の受付で聞くと「40分待たないと実演見れない」と言うわけです。さすがにコレは帰るでしょ…とジュンの顔色を伺うが「見てえなあ」と全然心折れてない。

結局、近くにある真山神社でちょっとナヨっとした神主さんからナマハゲのお守り買ったりなんかして時間をつぶし、男鹿真山伝承館に向かったわけです。

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館内…というか、普通に本物の木造茅葺屋根の古民家の中でナマハゲ実演がはじまります。ウィークデイということもあり、客は我々家族のみ。

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一日に何度も同じことを…それを年中演じてるわけですから、まあ脱力系ではないにしても「それなりな感じなんだろうなあ」なんて想像してたのですが、これがとんでもない。ナマハゲの本気度がハンパない!赤子含めた我々3人だけの客に対し、よくぞそこまでモチベーション上がりますね?と感心する程の怒号(もちろんバリバリの秋田弁)を投げ散らかしながら暴れること暴れること…

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子河童先輩もさすがに泣き出しました。最後にナマハゲが我々に詰め寄ってくるのですが、その時に…普通ナマハゲって「泣ぐ子はいねえが?」「なまげてる嫁はいねえが?」でしょ?でも、何故かボクに包丁(木製ですが)を突き立てながら「おめえは、亭主として父親として大丈夫なのが?」と問うてきたのです。びっっっっっっっっくりして…本当にびっくりして、普通に自信があったらニヤニヤしながら答えてたかもしれないですけど、正直自信なんか無いわけで…でも、真顔で「はい」と腹に力入れて答えたわけです。そしたら、ナマハゲが一瞬間を置いてから優しい声で「…そうか」つって、右手を差し出してきたのよ!「ええっ、ナマハゲってそういうキャラ?」と困惑しながらも、がっちり握手したらその手が大きくて…真面目に仕事してきたおじいさんの手なのよ、ブ厚くてね…少しフコフコした感触の…ボクの手を握りながら「そうか、がんばれよ」と言ってくれたのでした。

いま思い出しても「何だったんだろうあれは?」って感じですけど、もしこの世が現実でなく夢だったらボクのあの時の答え如何によっては、あそこで目を覚ましていたかもしれない…家族のいない一人きりの部屋で汗をびっしょりかきながら目覚めて「今までの、まさか全部…夢?」となっていたかもしれない。いやいや、妄想ですけど…もしかしたらナマハゲの面の下にいたのは、無邪鬼だったかもしれないし、20年前に亡くなった祖父だったかもしれない(祖父の手にとても似ていたのです)。

帰路、山形と秋田の県境の真っ暗な道をボンヤリ眺めながらジュンが「ナマハゲ実演見れて良かったでしょ?アレ見ないで帰ってきてたら満足度うんと低かったよ〜」と満足気につぶやいておりました。
 
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