2016年10月
帰省時、実家へと向かう東北道で強い尿意を覚えた。事故渋滞でサービスエリアがどこも満車状態という止むに止まれぬ状態の中、天才妻が運転していたのを幸いと以前からいっぺん試してみたかった車内放尿にトライしてみた。空の缶コーヒーボトルに自分の蛇口をセットして「さあ、ほとばしれ!」と力んでみたが、放屁のみで肝心の尿は出てこなかった…「クルマの中で放尿するべからず」という自分の倫理観が強い尿意に勝ったことが嬉しいような、壁を越えられなかったことが悲しいような不思議な感覚だった。隣で2歳児が「おとうちゃん、おならでたね」と笑っていた。
山形へと戻る道すがら「おつかれさま」で、那須の温泉旅館に一泊した。2歳児を寝かしつけた後、ワインを飲みながら天才妻と久々にゆっくり話しをした。どちらかが勤めに出てるわけでもないのに、たったひとり子供がいるだけで、こんなにも夫婦の会話が失われるものなのか…と驚くほど、数年ぶりのことだった。娘の寝顔を眺めながら「かわいいね」「かわいいな」と何度も言い合った。
決して平坦な道を歩んでるわけではないが、だからこそ深まる関係もある…そんなことを忘れず、これからも同じ方向を見据え歩んで行きたいと再認識した夜であった。
21歳でやっと実家から出て行ける!という時に父から手紙をもらった「君が選んだ道が正しいかどうかはわからないが、がんばりなさい」と書いてあった。煮え切らない嫌な文章だと思った。息子の門出に「正しいかどうかわからない」なんて、自分の管理下に置けなかったことがそんなに悔しいのか?と恨むような気持ちで家を出た。
物心ついた時から両親が好きではなかった。無関心なのにたまに口を開けば否定ばかりする父も、いつも見張ってるような母も疎ましかった。「理解しあえた瞬間があったわけでもないのに、物知り顔でボクの人生をコントロールしたがりやがって」そんな風に思っていた。
でも、娘が産まれて色々わかってしまった…子供は忘れてしまっているけど、この世に生を受けた瞬間から人はひとりで歩き回れるわけはなく、親(ないし周囲にいる誰かが)が自分の身体の一部のように幼子を守り、抱きしめ、食事を与え、尻を拭き、泣き顔を笑顔へと代えてくれていたのだと。
娘が産まれた数日後、病院に向かうクルマの中で突然ボクは…まるでドラマチックな映画の主人公のように、記憶から失われていた過去(自分は両親に愛され、育てられてきたのだ)ということに気づいてしまい、クルマを路肩に停め少し泣いた。泣いたっていうか、鼻の奥がツーンとした的な…テイッシュで鼻をかむと小さなカメムシが出てきた、そのカメムシが後の娘である。どうもありがとうございました。
まあしかし、そんなこんなで突然親孝行人間になったりするわけでもなく…だけど、普通に父と二人で娘の手を取り歩いたりできるようにはなった。今は父がどんな気持ちであの手紙を書いたのか、少しはわかる気がする…自分の分身が自分の知らない世界へと旅立ってしまう不安から「正しいかどうかわからない」と綴ったのだろう。父には悪いが、本当にわからなかったんだ…自分があなたたちの分身だったなんて
学生の時に自転車こいで通ってた海に妻と子を連れて行きました。市街地はすっかり様子が変わってしまいましたが、こういう場所は30年くらいなんのその!といった感じで、同じように工場が並び同じように汚い…潮のにおいのしない海のままで、なんともいえない気持ちになりました。
じじばば好きな2歳児、おかあちゃん大好き!は変わらないままボクだけ地位が最下位になったようで、実家滞在中は話しかけても無視される割合が高くなり結構傷つきました。
たまの帰省、会いたい友人や行きたい店などもあるのですが、家族や両親と過ごす時間を優先しているとあっという間に滞在日を消化してしまいます。親孝行らしいことのひとつも出来ずにいる自分なりの、迷惑かけっぱなしの両親に対するせめてもの罪滅ぼしと考えての帰省なので、不義理してる友人達には申し訳ないが、いつかもう少し落ち着いたら…なんて考えてるうちにじじいになってしまうんだろうな
今日は、山辺町のイベントにケダマヤ出店!やまがた技能五輪開催に合わせ町をあげての大きなお祭りで、出店も多く賑わっておりました。搬入後に少しだけど2歳児と屋台を回ったり、体育館での園児の演奏を見物したりしました。演奏してる幼稚園児より、操作してる先生方のがすごかった…
昨日ちょっと保育園見学に行って良くも悪くも刺激を受けた子河童は、また脳がレベルアップしたらしく今日は終日ワガママ全開で大変でした。旅行したりとか友達と長時間遊んだりして刺激を受けると、翌日明らかに「かなり脳味噌のシワ増えたろ?」って感じになってて、その増えたシワを持て余すかのようにグズグズになったりワガママになったり…人間おもしろい
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