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TVCMがずいぶん流れていたので、山形の人はご存知じゃないかしら?ヤマザワが日清と共同開発したというカップ麺『おいしい蕎麦屋の中華そば』。今まで山形の地方色溢れるカップ麺といえば『芋煮どんべえ』が定番だったが、これからはこの中華そばも何ていうか、こう…アレになってくんじゃないかなあ、定番的なアレに

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“山形きそば消化機構”でもたまに話題になるが、山形の蕎麦屋では中華そばを扱っている店が非常に多い。関東あたりだと、中華そばを扱う蕎麦屋なんてめったに無いし、たまに扱っていても「ラーメン置いときゃも少し客も増えるだろう…」みたいな消極的な雰囲気が感じられる、気の抜けたものであることが多い…が、山形の蕎麦屋の中華そばはちがう!蕎麦ツユにかけるシビアなダシ取りや、蕎麦のコシを出すための茹で加減への強いこだわりが、中華そばに対しても働くので非常にクオリティの高いおいしいものが提供されているのだ(もちろんハズレの店も存在するけど)。中には、中華そばの方に比重が偏ってしまい蕎麦屋という看板をあげながら、ほとんどの客は中華そばしか注文せず、その影響で店の方も肝心の蕎麦に気合い入らず「おいおい…」みたいなウドン粉蕎麦を出してる店も少なくない。

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ヤマザワ店頭での実売価格198円ということで、カップ麺の棚に鎮座する定番商品に比べると若干高めの価格帯だが、内容的にはかなり頑張ってる印象。実際食べてみると「これで198円は安いなあ」とすら思った。コシの強さを表現しようという努力が感じられるツルツル麺、スープは蕎麦ツユっぽさのある甘味ある和風ダシ、けっこうしっかりしたワンタン、「蕎麦屋の中華」の定番である海苔とカマボコ、メンマとチャーシューも悪くない。個人的には、人気店の名前を使って300円以上で売られているカップ麺よりよっぽどおいしいと思う。特に麺は頑張ってる。

ちょっと誉め過ぎてる気がしないでもないですが、県外の方はぜひ山形に来た際のおみやげとして、県内在住でまだ未食の方はぜひ一度お試しあれ!