9/29(月)出勤日
朝、すっごく寒い…キッチンに降りて温度計を見ると16度。TVをつけて天気予報のチェック…雨が降らなそうなので2度目の自転車出勤を決める。今日は、久々に妻が一緒に起きてきて朝食を出し弁当を作ってくれた。ここ2週間は体調悪くあまり起きて来れなかったので、こうして食事を準備してもらえることがとても嬉しい。

定時出勤、定時退社。

帰り道の延々と続く坂道には難儀したが、どうにか今回も休憩なし歩きなしで家まで辿り着いた。道のりはキツイが、とにかく景色が素晴らしい!車で同じ道を通るのと全然ちがう感覚である。西の空を染めていた夕焼けが、北の空、東の空まで染めてゆくパノラマは、数年前まで総武線の車窓からギッチリと人口建造物で埋め尽くされた景色を眺めていた自分にとっては、あまりに贅沢に感じてしまう。

あの、昆虫の巣のようにゴチャゴチャと密集した住宅の明かりが無秩序にポツポツポツ…ってな景色が好きな人もいるのかもしれないけど、ボクは苦手だった。満員電車も人間が人間同士お互いを人間だと認識できる距離ではない、あの空間がボクには耐えられなかった。

都会の駅で転んでも誰も助けてくれなかったとか、冷たくされたみたいな話しを見かけるたびにボクは「そりゃそうだよな」と思ってしまう。あんな、ありえない距離で他人と密着してる満員電車とか駅構内にいる時って、人は人の事を人と思わず虫とでも思ってるんじゃないか?という気がする。巣へと帰って行く虫達の群れが、ドドドと移動している…一緒に流されて行く自分もまた虫なのだ。ブ~ンなんて…ボクはそう考えていた。そう考えないとやってられなかったのだ…とまでは考えてなかった。つい勢いで必要以上にニヒルになってしまった。とにかく「山形に来て良かったな、自分」という半分以上自慢話である。

汗だくになって帰宅、スグに風呂。妻とゼニに囲まれ晩酌…写真を撮ろうと思ってたことを食べ始めてから思い出した。モツ煮込み、野菜炒め、酢の物、炙ったスルメに…あと何食べたっけ?妻が元気だと食卓に並ぶ肴も多彩だ。録画しておいた『病院坂の首縊りの家』を見る。30年近く前…1979年の映画だが、演出・演技共に悪い意味での野暮ったさが感じられず楽しめた。ヘラヘラしながらも何気にシリアスな過去を持ってそうだった草刈正雄が、後半ストーリーのカギを握るのではないか?と深読みしたが、ヘラヘラしたまま終わってしまい妻に笑われた。

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こいつが例のヤフオク落とすつもりはないけど落ちちゃったギター。磨いて弦を張り替えたらいい感じになった。鳴りがいいので生音が大きく、ネックが薄いので手の小さいボクには実にフィットする。ミディアムスケールなのかな?転売計画は先延ばしにして、しばらくいじりたおそうかと…