昨夜は、売残り捨値チキンを求めて閉店間際のスーパーを5軒も回ってしまった。が、どこでもチキンどころか残り物惣菜の数が異常に少なく、へんにデカイがゆえ売れ残ってしまい半値になってる丸焼きチキンを買って帰り、妻とビール片手にグヘグヘ笑いながら解体するという夢は儚く消え去ったのであった。例年なら、25日の夜つったらそういうチキンやオードブルがそれなりに残ってるものだったが、今年は世間的な不景気だのの影響で、惣菜生産数をしっかり見直したのか、敵ながらアッパレと言いたくなるような惣菜コーナーの閑散ぶりであった。

目的のチキンが手に入らなかった事は悲しいが、不思議と嬉しい気持ちもある…というのは、普段から売れ残って半額になったりしてる惣菜の量がちょっと多過ぎるんじゃない?と思う事が多かったからだ。閉店1時間前には半額の惣菜がたくさん出ると知ってしまった客は、普通の値段の時は手を出さない傾向になってしまうだろうし、やはりそういう時間にスーパーへ行くとそういう値引商品を狙ってると一目でわかるようなおばちゃんやおっさんが、餓えた獣のように鼻をヒクつかせ目をギラつかせながら在庫の数や店員の動向を凝視しているのだ。

値引きされたと同時にワッと飛びつくだけならまだアレだが、ちょっとズル賢いおばちゃんとかは思いも寄らぬ非道テクニックを使ってまで、半額惣菜をゲットしたりするので驚かされる。例えば、3割引シールがすでについてて、もう少しで半額シールつくかな?というタイミング、みんな遠巻きに眺めつつも当然手は出さないでいる…が、ズル賢いおばちゃんは3割引シールの商品を自分のカゴに放り込みよそのコーナーをグルリと回り、店員が半額シールをつけはじめ待ってた客が取り合っているのを横目にニヤリ、シールをつけ終えた店員にススッと近寄り「あら、半額になっちゃったの?じゃあコレも半額にしてよ」と自分のカゴの中のキープした商品達に半額シールをつけさせるのだ。店員も一瞬困った顔をするが、まだ会計していないし明らかに同じ売場の惣菜なので戸惑いつつも、半額シールをつけざるおえない。

「ひでぇ…」と思いつつも、自分も同じ捨値ハンターなのだなと思うとやるせない気持ちになったりもする。そして、そんな夜はいつもよりビールが苦かったりするのだ(んなこたないのだ)。そんなわけで、捨値チキンが手に入らなかったのは悲しいが嬉しい…複雑ながらも悪い気分ではないクリスマスの夜であったんだった。

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ちなみに、結局マクドナルドでシャカシャカジューシーチキンのハバネロ味をひとり3個づつ買って帰ったのであった。ブリ刺身とネギトロも買ったのであった。スーパーを5軒もハシゴして腹減ってたせいもあり、やたらに油っこいものばかり買っていたのであった…胸焼けで寝苦しかったのであったであったであった