酒屋でズラリと並んだ一升瓶を眺め「さあ、どれを呑んでみようか…」と考えていて、フトひらめいた。「安い酒と高い酒を呑み比べてみたら楽しいんじゃなかんべか?」というわけで、安い一升瓶と量は半分以下なのにそれより高い720mlの純米酒を買ってみた。

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寒仕込 雪の山形“純米酒”
浜田株式会社
山形県米沢市

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原材料:米、米麹
精米歩合:67%
アルコール分:15~16度
1.8L/1,380円

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まず飲んだのは、2,000円前後が相場であろう純米酒の中で群を抜いて安かった、その名も“純米酒”!このお酒を造っている浜田株式会社は、聞き馴染みのある“沖正宗”などを造ってる会社らしい。とりあえず、常温でクイッといってみた…なるほど、安いという先入観もあるだろうが、味がガチャガチャしていてなめらかさが足りなく感じる…燗をつけてみると、多少なめらかになったが、それでもまだ中学生の時に父親の2級酒をくすねてすすった時の「ウエッ」って感覚が蘇るような味がある。純米酒なんだよな…ラベルを眺めつつ頭をひねり、何か情報があるかもと思い浜田株式会社のホームページを見たが、商品ラインナップにこの“純米酒”の姿は無し…あまりと言えばあまりな扱い!なるほどな~いろんな意味で納得。

再購入の可能性:△

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特別純米 勝山“縁”
勝山酒造
宮城県仙台市

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原材料:米(ひとめぼれ)、米こうじ
精米歩合:55%
アルコール分:15度
日本酒度:
酸度:
720ml/1,575円

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お次は、仙台の純米酒しか造ってないというこだわりある酒蔵のお酒。瓶も家紋が浮き彫りになっていたりと洒落ている。常温を湯呑みにそそいでキュッとやると、口の中に風味がフワーッと広がる、さっきの安い酒と同じく色んな味はするけど、そのひとつひとつがキラキラ輝いているように感じる…なるほど、これは美味しいや。多彩な甘味の粒をアルコールの太い香りが、フンワリ包み込んでいる…ドラマチックに書くとそんなイメージ。もちろん、のど越しもいいのでスイスイ呑める。妻に「よしときなさい」と嗜められながらも、試しに燗をつけてみたが、やはりダメだった。キラキラがしぼんで、まずくはないがのっぺりとした味になってしまった。例えるなら、小龍包を油で揚げちゃったみたいな「まずかないけど、何だかもったいない…」てな感じ。

ラベルのあちこちに暗号が書かれていたので、美味しさを解読する事ができるかもと調べてみた。まず『袋しぼり』ってのは、普通は機械や遠心分離器みたいのを使ってする醪を絞ってお酒と酒かすを分ける作業を、昔ながらの手作業でアレするアレだ。『瓶火入れ』というのは、通常でかいタンクのまま2回火入れ(60度くらいに温度を上げて除菌する作業)するところを瓶詰めした後にアレするわけだ。『氷温貯蔵』というのは、0度以下の凍らない程度の低温で保管し、フレッシュさを保っていたぜ!という事らしい。まあ、とにかく色々めんどくさい作業をして手をかけた酒だよ!というわけだな…こうやって、読み説くと「うん、そりゃうまいわけだ」となるわけだが、やっぱそれだけあってお値段がいいのがな…記念日用とかにはいいかもしんない、お正月とか…って、まだ1年丸々あるわな。

再購入の可能性:○