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夕方、もう陽が沈んでから妻と選挙に行った。我が家よりさらに山を登った県道沿いの大きくはない公民館、薄暗い板張り廊下を渡って畳敷きの広間へ…県の職員と、見届けの為の近所の役員さんが数名…大きなストーブ焚かれていて会場は意外と暖か。年配の人が多い地域だけに、こんな時間に投票へと来てるのは我々だけだった。公民館を後にしてから、投票箱の前にいたじいちゃんが夏に一度挨拶しに行った地区会長さんだったと気づき、声をかけなかった事を悔いた。雪のない山道をスーッと下り、うちの前を素通りして国道に出た。

外食、買い物、温泉で汗かいて帰宅。テレビをつけて開票速報を見ると、ギョッとするくらいの接戦…現職有利だと思ってただけに意外な展開に驚く。そして、晩酌をしてるうちに新人当選・現職落選が確定した。2候補の得票差は僅か1万!何者だかよくわからない行政書士のおばちゃんが県知事になってしまった!唖然…あんなフワフワした中2病の妄言みたいなマニフェストを真に受ける大人がいるとは…耳障り良いだけで財源等は不明確なままの「農林水産業予算150億円増額」や「雇用創出1万人」を信じた人がいたのだろうか?

いや、現職が再選できなかった事の一番のアレは、やはり急激な財政改革のアレであろう。元日銀マンで地元とのしがらみがなかった事もあり、土建屋・農業団体・補助金目当ての各種団体との関係を切り、無駄な公共事業を抑え、公務員の給与引き下げ(自分のも含め)と、やってる事は正しかったものの選挙の時に一番力を持っている公務員・各種団体から総スカンを食ってしまった。これじゃ、勝てるわけがない…せっかく、4年間かかって200億円の県債削減を成し遂げたものの、これからは「温かい県政にチェンジ」をスローガンに勝利を手にした新知事によって、絞られた蛇口は再び開かれ温かいアレがアレにアレしてしまうのだろう…

少し大袈裟に語ってるだけで、知事が変わったからと言って自分の生活が一週間後・一ヶ月後からガラッと変わるわけではないが、保守的だと言われる山形において県知事があんな改革的な人だったというのは、何か変わってく空気みたいのを感じられて嫌いじゃなかった。それだけに、今回の事は自分でも「あたい、あの人に惚れてたのかな?」みたく後からジワジワとショックがきてたりする。きてたりする。きてたり…ハァ