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今日、千葉の祖母が亡くなった。94歳大往生である。本当は先週、もういよいよだと聞いていたので土日を使ってお別れを言いに帰省するつもりだったが、震災があり無理になってしまった。はじめての男孫だった事もあり、ボクはとても祖母にかわいがってもらった。一緒に暮らしていたわけではないが、口に衣せずサバサバした性格の祖母は理屈っぽい両親より『何でも話しやすい肉親』であり、ドライブがてらその時々に付き合ってる女性を祖母に紹介するのが常になっており、親兄弟よりボクの女性遍歴に詳しいという不思議な存在でもあった。

上の写真は、5年前にジュンに撮ってもらったものだ。これが唯一のツーショット…ボクにとって大事な大事な一枚である。この頃は、もうかなりぼんやりしており「あんた誰だい?」「いつみだよ」「いつみかい?あんた…こんなにえっかくなっちまって…おかしいね、うちの家系にはこんなえっかい人はいねえはずだけど…」と訝しげにボクの体を上から下まで眺めるというのが会う度の挨拶のようになっていたが、相変わらず口に衣しない千葉弁は少し乱暴で、それでいて懐かしさを感じる祖母らしい物言いであった。

千葉に向かって手を合わせ、胸の中でお別れを告げた。ばあちゃんはこの世からいなくなっちゃったけど、不思議と距離は縮まったように感じている。ボクのそばにいて、いつものように「大丈夫、大丈夫」と肩をポンポン叩いてくれてる気すらする。楽しいばかりの毎日ではないけれど、ばあちゃんに見られていても恥ずかしくない自分でいようと思う。体型的にも家系から逸脱し過ぎぬようにもう少し絞り、あの世で会った時に「あんた誰だい?」と言われないように…が、頑張らなくちゃ。