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ブランコを題材にした写真ネタは、実は数年前から暖めていたものだ。ジュンにも話し「おもしろそうじゃない、協力するよ」とも言われていた。自分でやりたいという気持ちがあり、家族が協力を申し出てくれているのに進まない…ヤル気はあるのにスル気がない…そんな事ってありますよね?自分ドンマイ!

最初考えたのは、『ブランコソムリエ』というネタだ。ソムリエの格好をしてブランコにのり、そのブランコの良し悪しを語るというわけだ。ブランコの高さ、イスの形状、たちこぎした時の景色、鎖の腐食具合、こいだ時の音色…公園を何ケ所かハシゴしてみるとわかるが、意外に各々ちがいがあるのです。なので、そこら変の個性を綴りつつ「はじめてのデートに最適」とか「つらい出来事があった時、ひとりでしんみりしに来るのにベスト」とか適当なことを書くつもりだった。

次に考えたのは、誰かを誘って一緒にブランコをこぎながら写真を撮って会話して、それを書き起こすというネタだ。“誰か”ってのは、まあジュンでもいいし近所の知り合いでもいいし、県外から遊びに来てくれた友達でもいいし…とにかく(個人的に)ブランコってのは写真の被写体として面白いし、正面向き合わず“こぐ”という作業を自分の好きなペースで行えるブランコは、何気ない会話をするのにとても適していると思ったのだ。「最近どう?」から始まる10往復くらいの会話と、2人並んでブランコをこぐ写真だけで、何か魅力的なものが作れる気がしたのだ。

気がしたのだが、実行にうつさぬまま数年の時が流れた…で、もう色々めんどくさいことを省いて、単にブランコをこいでる自分をジュンに撮ってもらうことにした。「どっち側からどういう風に撮る」というザックリとした指示だけで、あとは好きにシャッターを切ってもらったのが一連の写真だ。「やはり、おもしろい!」と思ったし、ジュンもそれなりに満足感を得たようだった…めでたしめでたし。