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はじめて連れてった海は東京湾の小さな小さな小さな漁港だったので、広く大きな海と一面の砂浜というのは生まれてはじめてでした。最初はちょっとびびってボクのズボンの裾を握りしめ動けずにいましたが、すぐに馴れて砂浜の調査に余念がない感じでした。

子河童が水際でぽーっとしてるその先に若い女性2人組がいました。「ホントは映画に行こうって約束だったけど、あんまり天気いいから海に来ちゃった☆テヘッ」 て感じで、勢いで買ったのかお揃いのカンカン帽をかぶってました。ひとりの子がミラーレス一眼を首から下げていて何枚か友達を撮っていた。ボクは「シャッター押しましょうか?」と声をかけたくて、喉元までその言葉が出ていたのですが…言えませんでした。だって、せっかく海にきてカメラがあるんだから2人で一緒に写ってるのが一枚くらいあった方がいいじゃない?いくない?いいでしょ?だから「撮ってあげますよ」と「見ての通り子連れなのでナンパ目的とかじゃありませんよ」と…そう伝えたかった、でも伝えられなかった。なぜ言えない?なぜ?不思議だ…四十過ぎて未だ自意識過剰に苛まれてるのか?気持ち悪い!それこそ下心があるってことじゃないの?(ありません)バカ!バカ!ボクのバカっ!

ひとり身悶えてるうちに女性達は去り、子河童は足元で熱心に乾燥ワカメを振り回していました。おっと、ご安心ください!上の写真はたまたまかぶってませんが、砂浜にいる間は熱中症予防にちゃんと子河童に帽子をかぶせておりましたゆえ
 
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