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布袋寅泰さんのライブに行ってきた。会場は南陽市文化会館。最近、大物アーティストが山形市内でなく近隣市町村のホールを使ってライブする機会が増えてる気がする。山形市内の繁華街で無料駐車場のない立地より、近隣市町村の大きな無料駐車場があるホールの方が駐車場所の心配をせずに済むから、自家用車がメインの移動手段である山形県民にとっては、かえって好都合に思う。

この南陽市文化会館は去年オープンしたばかりの新しい施設で、世界最大の木造コンサートホールということで、ギネス認定もされている。坂本龍一さんや福田信さん、キョードー東京の社長さんなど実際コンサートを仕事場とするいわば「現場の人達」が専門家委員会として携わって造り上げたとのことで、さぞかし音がいいのだろう…と期待していたが、ドラムやベースが輝いて聴こえたのに比べエレキギターの音はあまり前に出てこないよう感じた。というか、ギターソロの時などの単音フレーズはしっかり届くのだが、バッキング時の歪んだ音色はギタリストが2人もいるのに随分引っ込んで聴こえた。単純にアレンジやミキシングの方向性かもしれないが、アコースティック楽器には向いてるがロックコンサートには向いてない造りなのかもしれない。

布袋さんの活動はBOOWYの頃から、ムラがありつつも注目していたがライブを見るのは多分はじめて。映像作品や動画サイトで随分ライブ映像を見てきたつもりだけど、実際こうしてライブに参加してみたら結構印象がちがってびっくりした。アクションやMCがとても整っており、ギターのミスタッチが少なくない人な印象だったけど、リズムや音をはずことが(おそらく)全く無かった。

推察だけど、ロンドンに移住して向こうで活動するにあたり、アクションもMCも演奏もすべてワールドワイドなレベルに引き上げるためコーチがついて、ひとつひとつ突き詰めていったんじゃないだろうか?渡英前のライブ映像と比べると、布袋さんの定番アクションである左足モモ上げもあまり筋肉を使わずしなやかに上げてるように見えた。そして、ここぞというベストなタイミングで上げていた。

客層は中年男性が多く、みんな黒い服を着ていた。ボクもたまたま、ホントにたまたま黒いトレーナーにモノトーンのパンツで、何か…みんな「たまたま」だったら怖いなと思った。でも、ありえる話しでロック好き中年男性は、オシャレというと黒い服で、骸骨モチーフのアクセサリーや雑貨を見ると無条件で「アリだな」と考えてしまう習性があるのだ(もちろん自分もそのクチである)。

席は後ろの方だったが、右隣はすごく指笛がうるさい人(耳がキーンとなるくらいの指笛だった)、左隣は手拍子がうるさい人(パチパチでなく神社でかしわ手を打つようなパーンパーンという大きな音を出すのが得意な人だった) 、後ろは大声でホテイコール&熱唱の人、前はちょっとした岩山のような巨体の人という、あんまりな固められっぷりでちょっとした平安京エイリアン気分だった。岩山はさすがに体型的に疲れるらしく、ちょくちょく着席してくれるのがせめてもの救いだった。

左右後ろの3人は結構なファンらしくライブに熱狂していたが、アンコールの時にスッと座ってしまったので驚いた。「ボクはそんなに熱心なファンではないけど、アンコールは見たいので座らず“出てきてくれ!”という姿勢は崩さないぞ」と思いつつ頑張ったが、2度目のアンコールはボクもさすがに座った。それとなく3人をチラ見したが、みんな「どうせ出てくんだから」みたいな余裕ある感じでなく、普通に体力の限界で無表情で座っていた。もちろんボクも限界だった。

最後の曲はバラードだった。ホテイコール&熱唱の人が「ラストはFLY(IN TO YOUR DREAM)か…」と、俺わかってるぜ的につぶやいたが全然ちがう曲(DEAR MY LOVE)だった。