七日町はずれの骨董屋(?)、以前から車で通りがかるたびにカミサンと「気になる」と話してた(付近に駐車スペースがないので気安く寄れなかった)のだが、ついに訪れる機会が…しかし、車窓から眺めたのではわからなかったが店内に並ぶ物はどれもホコリだらけで営業してるのかすら怪しい状態。店先の“どれでも百円”の食器類も長いこと雨ざらしになってるのであろう、手にとる事も(いい意味で)はばかれる。
無人と思われた店内(昼間でもかなり薄暗い)に目をこらすと、こちらを見てるおじいさんが!平静を装い声をかける「ちょっと、のぞかせてもらってもいいですか?」「・・・・」、ダメとは言われなかったのでソロソロと入らせてもらう。奥をのぞきこむと開いてた障子がピシャリと音をたてた…なんとなく、おばあちゃんがいた気がする。最近、酒器に興味があるので店内に雑然と積まれた陶器の中から徳利や猪口を探し、手に取って見る。古臭いながらも品のあるデザインの物が結構多かったが、何しろホコリが凄くて値段を聞く気にはならず…5分程見て回り帰ってきた。おじいさんは入口付近に立ちすくんだまま結局最後まで何もしゃべらなかった。