禿生海峡冬景色

山形在住【食いしん坊中年男子】の平穏な日常に突如襲いかかる妻子と愛猫の嘔吐!そしてその内容物について…

2011年02月

ジャンク盛り

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念願の『たまや』の“ジャンク盛り”を食べた。ご存知ない方に説明すると、山形市の『たまや』というラーメン屋は、天下一品系のラーメンを食べさせてくれる良店なのですが、その店が最近はじめた夜限定メニューが二郎系の盛り付け…つまり、天下一品のドロドロスープに二郎の極太麺とトッピングが合体!という凶悪(いい意味で)な一杯なのである。

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ボクがいただいたのは、“ジャンク盛り”普通盛りの全部増し!画像の上半分にはたっぷりの生おろしニンニク!下半分の褐色部は、特製背脂が雪崩のようにズドドドッ!辛みはないし、肉も量は多くないので二郎系と胸張るほどではないかもしれないが、凄いインパクト…山になってる部分はほとんど野菜なので、食事量的にキツサはないがニンニクと脂のインパクトが!!!!帰りの車の中でジュンに「お願いだから呼吸しないでくれ」と懇願される程のニンニク臭をまといつつ、ちょっと「クセになりそう…」とか思ってる自分が怖い。このボリュームで750円は良心的!

 

男と女の間には

血液型で性格どうのを決めつける話しって好きじゃないんですけど、同じような理由で「それは女にしかわからない」とか「男の人ってそうだよね」みたいに男女の区別がハッキリあるかのように決めつける語りも好きじゃない…ていうか、そんな単純に男女の差だけで、キッパリクッキリ意見が変わるような事って無いでしょ?と数年前までは思ってました。

そーいうのが「あるんだ!」と初めて認めざるを負えない状況に出くわしたのは、男女各4~5人くらいの飲み会の席でした。このブログにもよくコメントしてくれる西瓜牛乳さんが発した「自分の人生の最後が、野垂死であってもOK」という言葉で、その場にいた女性は全員「絶対イヤだ」、男性は全員「OK」とキッパリクッキリ分かれてしまったのです。その時の女性陣は皆気心知れた友達だったし、どちらかというとシナを作るような女の子に「ケッ」と背を向ける男らしいメンバーだったのですが、野垂死に関しては全否定!ちょっと「これこれこういう流れで…」とシュチュエーションを詳しく語ったりもしたのですが、「あり得ない」と取りつく島もありませんでした。

もちろん、あくまでその飲み会の10名ばかりの世界での出来事であって、この記事を読んでいただいてる女性の中には野垂死肯定派の方もいらっしゃるかもしれませんが、この日からボクの中で『男女の差』というものについての考えが大きく変わったのは確かでした。「あるものだ」と思いながら過ごすと、たまにピタッとくる光景に出くわしたりもして、その思いは時がたつにつれ強くなってるよう感じます。

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東陽片岡を読みながら、この漫画もまた男と女とでは感じるものが全然ちがうのではないかな?なんて事を考えておりました。「あなたと会えたのも、何かの縁だし」「じゃ、一杯いきますか?」この台詞の中にある決断力と行動力、浅はかで優しくて人恋しくて野蛮…それでいて哀愁も漂い、何故か可愛らしさすら感じる。突き出た鼻毛も厭わず顔色ひとつ変えないで、こんな台詞をポイッと放れる男になりたい…かなり本気で憧れます。

 

茶巾ギブ

ジュンが退院して約3ヶ月…昨夜は久々に温泉&岩盤浴を満喫してきた。ジュンと同じように手術でお腹に大きな傷ができた人の中には、他の入浴客に心ない事を言われ「それ以来、温泉施設には行ってない…」なんて話しも見かけた事があったので心配だったが、とりあえず今回は嫌な思いはしなかったらしく一安心。でも、おばちゃんたちは結構ジロジロ見てくるらしい…以前、浮浪者の人が「女子供は容赦なくジロジロ見てくる」と言ってたのを思い出す。

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温泉の前に南陽太助で夕飯。旬のブリがえらくうまかったので、ブリトロを頼んだら『ザ・魚脂』!って感じで、コッテリ激うまだった。もちろん、いつもの中落ち手巻きも食べた!去年『茶巾寿司を自分の好物にする計画』を思い立ち、ここにくるたび必ず注文する事を自分に課していたが…ダメ、いい加減飽きた。ギブアップ!

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腹ごなしに寄ったBOOK OFFでは、東陽片岡『ほどよい男達のバラード』や吉田秋生『ハナコ月記』、何年か前にゲンちゃんに読ませてもらった『孤独のグルメ』もパラパラしてみたら程よく忘れていたので購入…あと、氣志團のツアーパンフ(特大うちわまで付いて105円)も入手。

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A3はある大きなツアーパンフとうちわを見つめ、ジュンが「また、我が家の荷物が増えた…」とため息ついていた。

 

転換期

揺れる大相撲存続問題、おもしろいね。これからどうなるんだろうか?意外と八百長の存在が確証された事で、相撲賭博の人気がなくなって永年に渡る暴力団との蜜月な関係が終わり、クリーンな競技として生まれ変わったりしたら面白い。そもそも相撲は、実力うんぬん以上に先輩のシゴキやイジメにしぶとく耐える『ずうずうしさ』みたいのが、サクセスするのにどうしても必要な素養のひとつだったわけで…だから、日本人よりハングリーで逞しき『ずうずうしさ』を持った外国人力士が活躍していた…と、極論ですが個人的に思ってる部分があったので、星の売り買いがまかり通らなくなり閉ざされた領域だった相撲部屋の空気が変われば、『ずうずうしさ』とか関係なくパワーやテクニックの実力だけで伸し上がって来る新人力士も現れるんじゃなかろうか?そうした方が“強い日本人力士”が登場するような気がする…はい、あくまで個人的な妄言です。

昨日はバレンタインデー。ジュンから手作りチョコと大盛グラタン。

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ありがたい。

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我が家では、グラタンはめんどくさい料理枠なので、特別な日にだけ作ってもらえるのだ。小学生の義妹からもチョコが送られてきたのだが…なんと今年は、市販の物に加え手作り物まで(去年はエヴァンゲリヲンチョコ3箱だった)!不格好だけど嬉しい。

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フヒヒ…とほくそ笑みながらお礼メールを打ってたら、ジュンが「おいおい、女子小学生から手造りチョコもらってニヤついてんじゃねえぞ!」とマジ切れしていた。嫉妬と共に変質者の匂いを敏感に察知したようだった。

 

一期一会

3連休それぞれ休日前夜は3日続けて『晩酌TV』で楽しく飲んだし、金土と長時間ではないが出掛けもした。最終日の日曜はジュンが「疲れた」と言うので、寝て曜日。午前午後のんべんだらりと過ごし、夜は市内温泉旅館の催し物である『廓ナイト』という遊廓話しばりの落語会に行った。噺家は、立川談修さん。会場の広間に座ると「禿生さんですよね?」と声をかけられる…振り返ると見覚えない男性2名がニコニコ、「???」と一瞬戸惑ったが明かしていただいた名前を聞いてビックリ!お2人は、『かみのやま温泉に居ます』のガジラさんと『=案山子の里から=』の大ちゃんさんだった。ただのんべんだらりと日常生活の事を~ではない、アクティブ&パワフルなblogを更新をしてらっしゃるお2人なので、ぜひ一度お会いしたいと思ってたいたが…まさか同時にお会いできるとは驚いた。「いつも『晩酌TV』見てます」とか言っていただき緊張…シラフだと人見知りな自分故、あまりお話しはできなかったが是非次回は、つくしあたりでビールでもひっかけながらざっくばらんにお話しできたらと…もう1年近く放置してる上山blogの事とか相談させていただきたいです。よろしくお願い致します!

立川談修さんの落語は、安心して聞いていられるクオリティ。吉原が舞台となる噺を2つ、みっちり1時間40分ばかり聞かせていただきました。満足して帰路…龍園でギョウザとマーボーラーメンをいただいて汗だくになり帰りました。

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ラーメン食べてる時にジュンが「ギャッ!」と悲鳴をあげたので何事かと思ったら、なんとジュンのブログの『たまの映画』の感想文に監督本人からコメントが…しかも「なんか泣いてしまいます」とか書かれてるし!いや、ビックリ…でも、ホントにあのエピソードは不思議な体験だったんだよな。というわけで、改めてボク目線で詳細を…『たまの映画』を観に行った時、館内に入ると先客が2人…白髪混じりの老夫婦、年寄りっぽくない明るめの服を着ていた。席は我々の5列くらいナナメ後ろ、たまがブレイクしたのは20年前とはいっても60歳過ぎのしかも夫婦で?という違和感はあったけど、特に気にする事なく映画を堪能。途中「?」と思ったのは、笑ったり驚いたりするポイントが全く同じだったこと。映画が終わり、ボクは何となくお2人が先に出口に行かないかなと思い、座って待っていた…でも、先に立つ気配が無いので腰を上げた。出口に向う時にチラッとお2人を見ると、立ち上がりスクリーンの方に顔を向けたままコートの襟をただしたりしていた。思えば、ボクらが入ってきた時も2人はそうしていた。

帰りの車の中で、ジュンと老夫婦の話しになった。ボクは何となく笑いのツボが似てることから、妙な親近感を覚えていたので「あの場で“ビールでも飲みながら映画の話しを付き合ってくれないかい?”とか言われたら一緒に居酒屋にでも行ってたかも」と笑った。そしたらジュンが「あれ、未来の私達だったのかもね」と言い出したので、2人で笑いながら未来の自分達話を膨らましていった。2月3日『節分の日』という覚えやすい日に、自分達のななめ後ろという絶好の観察ポイント(映画館は全席指定だった)で、不自然なくらい我々を直視せずしかも必ず視界に入れときたいかのように顔を前方に向けていた。ボクが「何で我々に会いに来たんだろう?」と問うと、ジュンが「ちゃんと老人になるまで生きてるよって伝えに来たんだよ」と即答する。ジュンが患った癌は手術で取り切れているはずだが、最低でも5年は再発や転移の可能性に怯えながら暮らさなければならない。そんな我々に「大丈夫だよ、お前等そのまんまじいちゃんばあちゃんになれるよ」と安心させに来たという。「でも、それだったら手術前に現れない?一番ビビってる時に“手術成功するよ”って教えに…」「いや、ちがうよ。手術前に現れても混乱するだけだし、テンパってる私達に真意は理解できなかったはず…だから、落ち着いた今“もう大丈夫だからね”って来たの」淀みなく言い切るジュンの言葉になんだか泣きそうな気持ちになり、もう何も言い返せなかった。笑いながら語っていた妄想話は、願望や祈りがない交ぜになって胸が締め付けられた。

そういえば映画館を出るまで、ロビーでパンフレットやグッズを見たり新作のポスターを眺めながら、あの小洒落た老夫婦がどんな車で帰ってくのか興味あったので、何度も出てくる姿を探したが、結局ロビーには誰も出て来なかった…

 
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