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「あたし、もう学校には行かない」と登校拒否宣言した主人公が、緑豊かな田舎で暮らす祖母(イギリス人)の家にホームステイし、自分を取り戻してゆく物語。それぞれのキャラクターには深みが感じられず、画面構成や演出自体にもフックがない。ストレートに言えば「つまらない」…と思ったが、しばらく考えてハタと閃いた。「これはきっと少年少女のために作られた映画なのだ」と。たいてい最近の映画は、少年少女が活躍するものであっても映画館に足を運んだりDVDを購入するメインの層である大人の視聴に向けた配慮なされているものだが、この作品は(おそらく)少年少女が入り込める為にワザと細かい演出や情報を省いているので、ボクのように値踏みするような見方で挑むとガクッとなるわけだ。これを見た子供の感想を聞いてみたいと思った。思わない。思った。