2011/12/02/FRI
自分が病院に行く為に欠勤。両足親指の巻爪が悪化してから早1年…今まで2つの町医者に通ったが、状態安定せず。「これぞ理想の治療法!」と思い込んだワイヤー矯正術も、高い金払って病院でやってもらい、自分でも道具を買って何度かやったが完治にはほど遠く…やはりザックリ切るしか無いのだ!と一念発起して、山形市内の大きな総合病院に来たのだ。

受付を済ませ、皮膚科で受診。若い先生だったが、町医者の先生達より手慣れており道具もちゃんと「ザックリ切っちゃるけんね」という説得力ある物。結局「いきなり、たっぷりザックリいってしまうと歩きにくくなったりする場合もあるので、とりあえずちょっぴりザックリいってみましょう」ということで、麻酔をかけ(これが痛い!)、ちょっぴりザックリ。次回来院は3ヶ月後!「麻酔がぬけたら痛みがあるかも」という事で痛み止めまで処方されたが、もういきなり歩くのがラクになった。飛び上がる程ではないが、自分が麻痺する程度の地味な痛みがズッとあって、ちょっとぶつければスグ化膿するし、ワイヤーつけてりゃ布団にも靴下にもひっかかるし…やっと、この辛さから解放されたのかと思うと、気持ちが晴れ晴れした。

いつもジュンの通院時の昼食は、ジュンの好きな物を食べさせていたので「今日はボクの好きなものを」と言って、焼肉バイキングかかしのランチへ!最近がんばってるらしいという噂を聞いていたのだけど…ちょっとパワーダウンしている印象。寿司ネタの色は悪いし、総菜関係も文字通り「食指が動かない」感じ…以前はあった大根おろしやポン酢も無くなっていた。もちろんバイキングなのだから、すごく良い質を求めているわけではないが、にしても…

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でも、たらふくいただき満腹で帰宅。DVD『サイドカーに犬』(2007年)鑑賞。ダメな父親に愛想を尽かし母親は家出、残された主人公の少女と弟のもとに父が愛人のヨーコを連れてきた。若く美人でサバサバしたヨーコと仲良くなった主人公のひと夏の思い出…みたいな、ヨーコ役を離婚前の竹内結子が演じている。ヨーコと過ごした夏を大人になった主人公が思い出してる構成になってるのだが、その80年代の情景が何ていうか非常に中途半端で…『三丁目の夕日』みたく金かけてCGで昭和を作り出す事もなかんべと思うが、もう少し本気で“昭和のダサさ”“昭和のエグみ”が出てたらな…と思った。目を惹いたのは樹木希林、主人公とヨーコが訪れた家のばあちゃんを演じていたのだが、まさに昭和のああいう場所のああいいうシュチュエーションでああいいうことを言いやがるばあちゃんを完璧な説得力で演じていた。ホントに、舞台が現代か昭和かで樹木希林の演技はちがったと思う。



続けてDVD『マザーウォーター』(2010年)鑑賞。小林聡美、もたいまさこ、加瀬亮、市川実日子、光石研という『めがね』そのまんまな布陣に、小泉今日子を加えたキャストで作られた、作風も『かもめ食堂』あたりに似た、妙齢の女性達が何か強固な意志を見せるわけでもなく発するわけでもなく、ゆるゆるフワフワそして肩に薄ら寂しさを漂わせつつ…みたいな作品。

『かもめ食堂』『めがね』の荻上監督は、ゆるゆるフワフワ肩寂し系の作品を撮っても、それに共感してくれるターゲットの客層の方達が「いいなあ、こういう暮らし…あたしもやってみたい」と気軽には口に出来ない設定で、現実との境界線を作っているが、この作品の松本監督はそれを取払っちゃっているので、そこがね…そこがボクは観ていてイヤだった。「できるもんなら、やってみな」というのは愛ですよ!登場人物への愛、自分の作品にサイフを開いてくれる観客への愛。愛が無ければ人の記憶には残りません。

『かもめ食堂』『めがね』でお馴染みのフードスタイリスト飯島奈美さんの仕事は、相変わらず美しくそそられる。主題歌まで『かもめ食堂』『めがね』と同じ大貫妙子さん…いいんだけどさ!いいんだけど…



夜半過ぎから『晩酌TV』、まぐろやで買ってきた刺身をツツキながら相変わらずグダグダと飲んだぜ!

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