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最近いちばん気に入ってる日本酒、小国の酒蔵:野沢酒造店の『まわる水』。この酒を教えてくれた友達もこの酒に惚れ込み、わざわざクーラーボックスに詰め冷え冷えでプレゼントしてくれた。「小国の道の駅でしか売られてるの見た事ない」と聞いてたので、飲みたくなるとドライブがてら3時間かけて小国まで行ってたんだけど、さすがに厳しく…というか、頻繁に飲みたくなるので野沢酒造店に電話して山形市近郊で扱ってる酒屋がないか聞いた。南高近くの国井酒店さんに置いてあると聞き、さっそく買いに…接客してくれた店長さんに「今まで小国まで買いに行ってたんですけど、酒蔵に問い合わせたら…」と話すと、「ホントにこの酒は美味しいですよね~実は私も昨夜呑んでたんですけど、この値段でこのクオリティは凄い」と絶賛。でも、こんなに美味しいのに道の駅でも国井酒店さんでも、冷蔵庫に在庫ギッシリであまり売れてる気配がない…その話しを振ると店長さんも「そうなんですよね…」と同意、「でも、これから人気出ると思いますよ」と語っていた。

吟醸生酒なので、キンキンに冷やしてグイッと呑むのが一番美味しい。名前の通りサラリとしたのど越しの“水のような酒”だが、そのまろやかな呑み口の奥に甘味・辛味・吟醸香という日本酒が持つ複雑な味と香りの束がしっかりと存在し、太い芯となって胃袋へと落ちてゆくのを感じる…後味もスッキリ、再び水のように雑味を残さずパッと消える。一日では呑み切れず、一晩冷蔵庫に入れておくとガラリと味が変わり個性的な辛口の酒になる。これも又これで美味しいのだが、個人的には開封したその日のまさに『まわる水』状態で呑み切るのが最高に旨いと思ってる。

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山形・米沢の大沼デパートにも置かれているのを確認したので、ご興味持たれた方は是非一度お試しあれ。山形には美味しい地酒が多いが、誰かにオススメ銘柄を聞かれた時こんな隠れた名酒を紹介してみると一目置かれるかもしれない…